ボカロP・picco×429によるボカロエレクトロ曲『violence♡love』平成レトロ感ある初音ミクイラストに「平成美少女キャラ顔のミクさんかわいい」の声

　キラキラとしたエレクトロサウンドや、Kawaii future bassとも呼ばれるクラブライクな音楽と共に、キュートでファンシーな世界観を描くことを得意とするボカロP・picco。
　そんなpiccoが、歌い手としても活動するクリエイター・429（しずく）との共作で2025年10月に投稿した楽曲が「violence♡love」である。

文／曽我美なつめ

　作曲を主にpiccoが担当する今作は、冒頭から彼女の作風の大きな魅力でもある華やかで軽やか、かつ明るいムードのポップエレクトロが多くのリスナーの心を掴む１曲。
　一方で429が手掛けた歌詞には、女の子らしさ満載のいじらしさと時折垣間見える我儘かつバイオレンスな要素が、絶妙なバランスで同居している。

　二人のリリックとサウンドとの相性抜群さはもちろんのこと、曲全体が醸し出す甘さのあるゆめかわなムードや、毒を忍ばせた砂糖菓子のようなテイストに魅了される人も大勢いるはず。
　冒頭の429自身によるセリフパートにも、ついつい耳を傾けてしまった、というリスナーもきっと多いことだろう。

　そんな両者の音楽性にこちらも絶妙にマッチしている、イラストレーター・せれにぅむ。による“平成レトロ感”満載の初音ミクイラストも、本曲の必見ポイントのひとつ。
　以前から瞳の大きな平成テイストのキャラクターを得意とするせれにぅむ。の作風が、今作ではピンク×ミントグリーンのパステルカラーを基調とした初音ミクのキャラクターデザインにも見事に落とし込まれている。

　またイラストの魅力を十二分に引き出す、クリエイター・チェノアのレトロさを感じさせる動画演出・デザインも隠れた今作の見どころだろう。
　様々な角度から多彩な魅力の詰まった本動画に懐かしさを感じる人や、中には同じくキュート×暴力をコンセプトとする某平成アニメを思い出す人もいるようだ。

　今曲はニコニコ動画ではpicco投稿のVOCALOID版のみが公開されているが、YouTubeでは歌い手活動も行う429による自身の歌唱版動画も投稿されている様子。
　楽曲に魅力を感じた人はぜひそちらも視聴して、二つのバージョンを聴き比べてみても面白いかもしれない。
　ボカロ版と歌唱版、どちらもそれぞれに魅力のある本作をぜひいろんな形で楽しんでみては。

■楽曲配信情報violence♡love DL先はこちら■information

「The VOCALOID Collection」　公式サイト

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