産経新聞東京本社=東京都千代田区 産経新聞社は2日、同社運営のインターネット媒体「エモグラム」で他社記事の盗用が5本あったと発表した。ネット上の他社記事をコピーし、語尾を少し変えるなどしただけで記事を作成していた。同社は「他社の著作権を侵害する事態を招き深くおわびする」としている。
エモグラムは最新の話題に対するSNSなどの反応を分析する情報メディアで、5月に開設された。同社によると、時刻表のQRコード化に関する記事の盗用が11月26日、外部からの指摘で発覚。執筆した派遣スタッフは盗用を認め、ほかに4本の盗用を申告した。スタッフは他の記事も書いていたが盗用は5本だけという。
産経新聞社広報部は「権利を侵害された媒体の皆さまや読者をはじめとするすべての関係者の方々に深くおわびする」とのコメントを発表した。ライターらの教育・研修を充実させるほか、他の媒体でデスク経験のある社員にすべての記事を確認させるなど、チェック態勢を強化するという。