
ラグビー日本代表(世界ランク12位)のNO8リーチ・マイケル(37=BL東京)が、母国との対戦を希望した。2日、都内でリーグワン開幕前会見に出席。3日に27年W杯オーストラリア大会の組分け抽選会が行われるが、1次リーグ(L)で同2位ニュージーランドとの同組を望んだ。出場すれば5大会目となる次回が最後になると明言。13日に開幕するリーグでの3連覇への思いも明かした。
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祖国を倒す。日本ラグビー界の顔のリーチが力強く宣言した。「オールブラックスになったらいい。日本がいつかオールブラックスに勝つ夢を持っている。そこで対戦できたら最高」。2年後のW杯に向けた組分け抽選会を翌日に控え、母国代表の愛称を口にした。
ニュージーランドで生まれ、来日して20年。母国と日本の力関係は熟知している。W杯では過去2回対戦。95年大会で17−145の惨敗。11年大会では7−83で敗れた。初出場だった14年前を「絶対無理。勝てない。あのチームには」と振り返る。一方で日本の成長も誰より知る。15年大会で南アフリカを撃破。19年に初のベスト8を経験した。W杯4大会でピッチに立ち「今は差が縮んでいる」。今大会は辛うじて、有利な組分けとなる第2バンドに滑り込み。1次Lでは格上との対戦は1試合のみ。その相手に母国を指名した。
今秋のテストマッチは1勝4敗。「キャリアの中で一番良かった」と明かす。「37歳なのでどんどん新しい刺激が欲しい。高いレベルでやり続けることでレベルアップできる」。南アフリカやアイルランドなど強豪に大敗し「自分のプレーの甘さ、考えの甘さを肌で感じた」と振り返る。負傷のため途中帰国し、ますます思いは燃えた。タックル練習に使う器具やスーツを自費で25万円で購入。現在はトレーニングに復帰しており「順調」と笑った。
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2年後は集大成になる。「僕が出れば、最後になると思う」とこぼした。5大会目の抽選会。母国とともに「JAPAN」が呼ばれる時を待つ。【飯岡大暉】
○…横浜のWTB石田は冷静にW杯組分け抽選会を迎える。今季代表初キャップを獲得し、9試合に出場した21歳は「対戦相手が決まった時に、その相手に勝てるように準備したい」と意気込んだ。W杯2大会に出場したトヨタNO8姫野は、27年大会へ「あまり考えていないが、意欲はある」。今夏はコンディション不良で代表を辞退。「若い選手はよくやっている。自分にフォーカスしてやってほしい」とエールを送った。
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