
ドローンを活用したサービスを提供するFujitaka(京都市)は、全国各地で増加しているクマの出没被害に対応するため、設置型遠隔操作ドローンシステムの運用を開始した。
●AIがクマを自動認識、巡回監視を完全自動化
このシステムは、マルチモーダル機能とAI検知システムにより、クマの姿を高精度で自動認識できる。ドローンを格納・充電する設置型ポート「DJI Dock3」を利用し、離発着や充電を完全自動化することで、人手を介さず定期的な巡回監視が可能になる。山間部など人が立ち入りにくい地域にも設置でき、100ボルト電源と通信環境があれば運用できるという。
実証実験では、検知精度が実用レベルに達していることを確認したとしている。運行管理クラウドと連携し、PCからの遠隔操作にも対応する。夜間は赤外線カメラでクマを検知でき、24時間体制で監視する。
|
|
|
|
検知したクマの情報や映像データはリアルタイムで関係者に通知し、自治体、警察、地域住民へ迅速に共有される。避難指示や注意喚起を円滑に行えるとしている。
●警告音・ライトでクマを威嚇、追い払いも
クマを検知した際には、ドローンから警告音やスピーカー、ライトを用いて威嚇・追い払いを行い、安全にクマを遠ざける。これにより、人手不足の解消や人的被害の抑制にもつながるという。警告パターンは地域特性やクマの行動特性に合わせてカスタマイズ可能とした。
Fujitakaは「ドローンによる人手のいらないクマ対策・クマ調査を展開し、作業の自動化・遠隔化で人手不足の解消や人的被害の抑制に貢献したい」としている。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 ITmedia Inc. All rights reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。