【楽天】10月手術の鈴木翔天が“最強”への思い「球場も、モバイル最強パークになったんでね」

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2025年12月03日 19:03  日刊スポーツ

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契約更改交渉に臨み、来季の目標に「力」と記した楽天鈴木翔(撮影・山田愛斗)

“最強左腕”に照準を合わせた。楽天鈴木翔天投手(29)が3日、仙台市内の球団事務所で契約交渉に臨み、2300万円増の年俸8800万円(金額は推定)で更改。


今季は46試合で2勝4敗、5セーブ、19ホールド、防御率2・36。一時は代役守護神も務めた。10月には国指定難病である胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症の切除手術を受けたが、すでにキャッチボールを行うなど経過は順調。開幕1軍入りを目指し、状態を上げていく。


  ◇  ◇  ◇


鈴木翔が“最強”への思いを口にした。本拠地の名称は1月1日に「楽天モバイルパーク宮城」から「楽天モバイル 最強パーク宮城」に変更となる。「もちろん全ての数字、キャリアハイを出したいです。球場もね、モバイル最強パークになったんでね。僕も最強になりたいです。それ意識して、今日、ワイシャツもピンクにして、モバイルカラーにしてきたんで。最強カラーです」。気合を入れて契約交渉に臨んだ。


10月には国指定難病である胸椎黄色靱帯骨化症の切除手術を受けた。数年前から体がしびれる症状があったといい、今回手術に踏み切った。「ごまかしながらじゃないですけどやってきて、いったん、いい機会ではないですけど、やっておこうかということになりまして、やりました」と経緯を明かした。


球界には阪神湯浅ら同じ難病を経験した選手も多い。「話を聞いたりしました。逆に今抱えている選手もNPBにいるので、『どのタイミングで(手術に)踏み切りましたか?』『きっかけは何ですか?』っていう質問も多くもらったので、僕以外にも悩んでる人は結構いるんだなっていうのは今回知ることができました」と説明した。


経過は順調だ。「ある程度動けてますし、来年の開幕には支障なくいけると思います」。すでにキャッチボールを再開するなど復帰へ1歩1歩前進している。


今季、主に抑えを務めた則本が海外FA権を行使し移籍の可能性がある。「もちろん中継ぎやるからにはクローザーは毎年目指しながらトレーニングしてるので。僕の力じゃどうすることもできないし、『こいつで行こう』というのは三木さんが決めるので。そこに少しでも食い込めるように」と決意表明した。


4年連続4位から脱却する。「みんなで力を合わせて日本一になりたいです」。難病から完全復活し、チームを頂点に導くつもりだ。【山田愛斗】


◆胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症 厚生労働省指定の難病の1つ。脊髄の背中側の胸椎を縦につないでいる黄色靱帯が骨化する疾患。脊髄を圧迫するため、徐々に下半身がしびれて、歩行が不自由になるなどの症状が出る。無症状で偶然発見される場合もある。原因は不明。阪神湯浅も昨年8月に手術を受け、今季、見事に復活した。

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