
史上初の3連覇か、他国が牙城を崩すのか−。ラグビーの27年W杯オーストラリア大会(10月1日開幕)の1次リーグ(L)組分け抽選会が3日にシドニーで行われ、南アフリカ(世界ランク1位)がB組に入った。第2バンドのイタリア(同10位)、第3バンド屈指の実力を誇るジョージア(同13位)と同組だが、頭ひとつ抜けた存在。1位で決勝トーナメント(T)に進んだ場合、1回戦も他組3位通過チームとの対戦となり、8強入りは手堅い。
近年のラグビー界の中心にいる。19年W杯日本大会から主将を担うフランカーのシヤ・コリシ(34=シャークス)を軸に、25年の世界年間最優秀選手に選出されたフッカーのマルコム・マークス(31=東京ベイ)ら2連覇メンバーが健在。そこにW杯未経験のSOサシャ・ファインバーグムンゴメズル(23=ストーマーズ)ら若手が融合する。今秋もウェールズ(同11位)相手に敵地で73−0と圧勝するなど、死角が見当たらない。日本(同12位)も11月に7−61で完敗。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチが「唯一歯が立たなかった」と実力差を認めた。
3大会ぶりの王座奪還を目指すニュージーランド(同2位)はA組に入り、ともに1位通過であれば、南アフリカと準々決勝での対戦が濃厚。注目カードとなる。強力FWとキックの活用が伝統のイングランド(同3位)、W杯では4強の経験がないアイルランド(同4位)なども決勝Tで接戦を勝ちきりたい。開催国オーストラリア(同7位)は地元の声援を力に、上位進出を目指す。【松本航】
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