
フィギュアスケート、グランプリ(GP)シリーズで上位6人のみが出場できるGPファイナルが4日から名古屋で開催される。開幕を翌日に控えた3日、会場のIGアリーナで前日練習が行われ、日本勢の各選手が本番に向けて調整した。
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来年2月のミラノ・コルティナオリンピック™の“前哨戦”とも言える今大会は、男子シングルが北京五輪(22年)銀メダルの鍵山優真(22、オリエンタルバイオ/中京大)、昨季ファイナル3位の佐藤駿(21、エームサービス/明治大)の2人。女子シングルはエース・坂本花織(25、シスメックス)をはじめ、昨季2位の千葉百音(20、木下グループ)、シニアデビューでいきなり出場を決めた中井亜美(17、TOKIOインカラミ)、渡辺倫果(23、三和建装/法大)の4人、ペアは3年ぶり2度目の優勝を目指す“りくりゅう”こと三浦璃来(23)、木原龍一(33)組(木下グループ)が出場する。
今季限りでの引退を表明している坂本は、「この最後のシーズンに日本でのグランプリファイナルを経験できたっていうのはすごく嬉しい。しかも新しい会場で神聖な気持ちで挑めるので楽しみです」と最後のファイナルを前に、直前の気持ちを口にした。
トリプルアクセルなど大技を取り入れている選手もいる中、「完成度と一つ一つのクオリティっていうのは、どの選手にも負けないと思っているので」と自信をのぞかせた。
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男子は3連覇がかかる王者・イリア・マリニン(21、アメリカ)が大きな壁となって立ちはだかり、日本勢としては22年の宇野昌磨以来の優勝を目指す。
3季連続出場の鍵山は「大胆にいこうかなと思う。やってやるんだという強い気持ちで」と気合が入り、「ショートは全てのエレメンツ(要素)で絶対失敗できない。フリーは自分自身が一番感動できるような演技を目標にしている」と意気込み、佐藤は「ジャンプの質と安定性を重視して勝っていきたい。全日本に向けていい流れでいけるように」と落ち着いた口調で本番を見据えた。

