大阪・関西万博効果、3兆円=グッズ消費に伸び―民間推計
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2025年12月03日 20:02 時事通信社

民間研究機関のアジア太平洋研究所と関西観光本部は3日、大阪・関西万博の経済波及効果が3兆541億円となる推計結果を発表した。公式キャラクター「ミャクミャク」人気を受けたグッズ消費の伸びなどで、昨年試算した2兆7457億円を上回った。
約3兆円のうち、飲食やグッズ購入など会場内外の関連消費から波及した効果は1兆6439億円となった。一般来場者は2558万人と、当初想定の2820万人に届かなかったが、1人当たりの消費額が開幕前の試算を大きく上回った。特に8月以降の会期後半、会場内の買い物代が急増したという。
一方、来場者による宿泊日数の追加なども想定した試算値(計3兆3667億円)には達しなかった。万博以外の関西周遊観光への効果は限定的だったとされ、同研究所は「(万博の)成果を確実にするためにも、広域観光の一層の磨き上げが必要だ」と指摘した。
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