
東京都在住の30代女性・Mさんは今年の春、つわりによる体調不良に苦しんでいた。
特に満員電車での通勤はつらく、立っていられなくなることも何度もあって......。
つわりで苦しんでいた時に...(画像はphotoACより)
<Mさんからのおたより>
今年の春、私は第一子を妊娠しており、つわりによる体調不良が続いていました。
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特に大変だったのが通勤です。
40分かけて満員電車で移動しなければならず、時間通り出社できるか、毎日綱渡りのような感覚でした。
駅のホームで休んでいると...
長時間立っていると脳貧血のような状態になり、車内でしゃがみ込んでしまうことも多々ありました。
その日も最寄り駅には着いたものの、立っていることができず、駅のホームのベンチで座り、体調が回復するのを待つことに。
隣のベンチにも女性がいて、私と同様に体調が悪そうな様子で、ベンチの椅子に突っ伏すようにしていました。
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駅のホームで...(画像はphotoACより)
「自分の体調が回復したら、駅員さんにこの女性のことを助けてもらおう」などと考えていましたが、そうこうしているうちに彼女の体調は回復したのか、立ち上がりホームから立ち去っていきました。私は彼女が回復したことに安心しました。
それから2〜3分ほど経過した頃でしょうか。その女性が再び戻ってきて、私に何かを手渡すのです。
見ると、自販機で買ってきたばかりであろう冷たいペットボトルのお水。「これよかったら」と言って、差し出してくれました。
「ありがとうございます」と受け取るのが精いっぱいで...
初めての妊娠、初めてのつわり、なぜこんなに体調が悪いのか自分でもよく分からず、一人孤独に戦っていた私にとって、彼女の心遣いは胸にしみ、涙がにじんできました。
まだ体調が万全ではなかった私は「ありがとうございます」と受け取るのが精一杯で、しっかりお礼を伝えることができませんでした。
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その後、毎朝同じ駅でその女性のことを探していますが、お会いすることはできずにいます。
水をくれたあの人へ(画像はphotoACより)
ご自分も体調が悪いはずなのに、私の体調を心配してくれた女性に、この場を借りて感謝を伝えたいです。
私もまた同じような方を見かけたら、彼女のようにあたたかい対応をしていきたいと思っています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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