首謀者4人、スマホ使い分けか=実行役への指示と仲間の連絡で―首都圏強盗・合同捜査本部

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2025年12月06日 15:01  時事通信社

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時事通信社

連続強盗の指示役逮捕で合同記者会見する警視庁と千葉、埼玉、神奈川各県警の幹部=5日、東京・霞が関の警視庁
 首都圏で相次いだ強盗事件を巡り、首謀者として逮捕された職業不詳の福地紘人容疑者(26)ら4人が、実行役らへの指示と、首謀者同士の連絡とでスマートフォンを使い分けていたことが6日、捜査関係者への取材で分かった。

 警視庁などの合同捜査本部は同日、4人を送検。4人が複数の端末を駆使し、互いに連絡を取り合いながら、同時に実行役らに指示を出していたとみて調べている。

 捜査関係者によると、4人は指示用のスマホで秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」を使い、それぞれが実行役や回収役に1対1で指示を出していた。千葉県市川市の強盗傷害事件では、実行役と音声通話をつないだ状態にして「腹を蹴れ」「指を折れ」などと指示したほか、襲撃後は奪ったキャッシュカードで現金を下ろさせたり、現金を即座に回収させたりしていた。

 一方、4人の間では、状況が変わるたびに別のスマホで通話するなどして、情報共有していた。アカウントも指示用のものとは別だったという。

 4人は知人同士で、明確な上下関係は確認されていない。

 また、市川市の事件で強奪された金品が、数日後には福地容疑者の自宅に届けられていたことも新たに判明。3人の回収役がリレー形式で運んだことが防犯カメラの捜査などで分かったという。

 東京や埼玉、千葉、神奈川の4都県では昨年8〜11月、4人が首謀した疑いがある強盗事件が18件発生。横浜市青葉区で住人の後藤寛治さん=当時(75)=が死亡したほか、計21人が重軽傷を負った。金品の被害総額は計約2300万円に上る。 

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