
DeNAの新入団選手発表会見が6日、横浜市内で行われた。相川亮二新監督(49)木村洋太球団社長(43)と新入団選手6人が登壇。ドラフト3位で北海道・黒松内町出身の東洋大・宮下朝陽内野手(21)は、“嵐”を巻き起こす活躍を誓った。
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プロ野球選手になることは、あくまでも夢への通過点だ。宮下は「小さい時からプロになりたくて、この目標を立ててきた。なるだけが夢ではないので、どんな時でも泥臭く練習していきたい」。決意表明では、「泥臭く」と掲げた。「大学の最初の頃は泥臭さがあった。どんどんそれが薄れていたので、もう1度リセットするために」と理由を明かす。DeNAのユニホームに袖を通し、気持ちを新たにした。
黒松内町出身としては2人目のプロ野球選手だ。「川がきれいでアユが釣れる。空気もすごいきれい。自然に囲まれてて、釣り以外にもチーズとかも(有名)。道の駅のピザ、結構おいしいです」と魅力を語る。豊かな自然に囲まれながら育ってきた。鹿や熊とも度々遭遇。「鹿と会ってヒヤッとしたり。夜、街灯も少なくて…。気づいたら横に大きい鹿がいたり、遠くに大群で走っていたり」と、エピソードは語り尽くせない。「宮下が出てきたら熊くらい危険と言われたい」と、呼ばれたい愛称には「ハマのくまさん」を挙げた。
町内に硬式野球チームがなく、中学時代は余市町まで車で往復3時間かけて練習へ。その道中に見ていたのが、嵐のライブDVDだった。「次の曲が分かるくらいまで。MCとかの内容も全部完コピできるくらいまで見てました」。もちろん、登場曲は嵐の楽曲にする予定だ。「みんなが歌えるような、球場に一体感が出る曲で」と考えを巡らせる。
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描く夢は大きい。「嵐みたいな国民的スターになりたい」と堂々と言った。「打てなかったり、ミスしたら、やじってもらっても構わないので応援してほしい。ファンの声援も大きいと思うので、早く自分も応援されたい」。大好きな嵐の曲とともに、プロの打席に立つ姿を思い描いた。【山本佳央】
DeNA相川監督(新人たちへ)「今日の気持ちを大事に10年、20年と太く長く活躍してもらいたい」
◆黒松内町 北海道の札幌と函館の中間に位置する自然豊かな町。札幌からは車で2時間半ほど。ブナの北限の地(同町以北にブナの林はほとんど見られない)として知られる。人口は約2300人で、宮下は23年にドラフト3位指名を受けた広島滝田以来2人目の同町出身プロ野球選手となる。
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