
福士蒼汰(32)が9日、東京・秋葉原UDXシアターで行われた、福原遥(27)とのダブル主演映画「楓」(19日公開)公開直前イベントに登壇。行定勲監督(57)と“妄想トーク”を展開し、壇上で1本、クリスマスの恋愛物語を“創作”した。
この日のトークの中で、司会の伊藤さとりから理想のクリスマスは? と質問が出た。まず、福原が「私は、食べるのが好き。クリスマスマーケットに行き、パイシチューとか食べたい」と目を輝かせると、映画の原案となったスピッツの98年の「楓」を劇中でカバーし、壇上で生歌唱したシンガー・ソングライター十明(22)も激しく同意。「食べてる時間が一番、幸せ。クリスマスマーケットに行きたい気持ちが、爆上がり」とうなずいた。
そんなガールズトークが展開された後、福士が満を持して口を開いた。「妄想しちゃうんだけど…カップル同士で仕事して『今日、何時にしよう?』『7時』『6時』『6時半に待ち合わせね』と言って、お互い気にするわけですよ」などと、社会人カップルの恋愛物語が口からあふれ出した。さらに「男性が先輩に(追加の仕事を)言われて『やります』と言って遅れ…走るシーンがあるんですよ。間に合って、イルミネーションの前で白い息で『間に合った』『大丈夫だよ』と、手をつないでレストランに行く」と熱っぽく語った。
右横で聞いていた福原から「何か、見たことがある」と言われると、福士は「会社勤めして、お互い仕事もある。走るシーンは絶対、ある」と、さらにディティールを熱く語った。すると、ラブストーリーの映画は興行収入85億円の04年「世界の中心で、愛をさけぶ」以来ながら、ドラマや舞台など恋愛を描く作品に定評がある行定監督が「(待っている彼女は)クリスマスツリーの前に、いないんじゃない? いないと思って、振り返ると、いる」と追加のアイデアを出した。福士が「なるほど」とうなずくと、同監督は「どっちにしてもベタ」と笑った。
「楓」は、スピッツの8枚目のアルバム「フェイクファー」の収録曲で、98年にアルバムからシングルカットされ、その後、数多くのアーティストにカバーされながら、27年たった今も愛され続ける代表曲。福士は事故で双子の弟・恵を失った涼を一人二役で演じた。福原は、残された恵の恋人・亜子を演じ、涼は亜子の前で恵のフリをしてしまうところから物語が始まる、切ない運命を描いたラブストーリー。自分を恵だと思い込む亜子の前で恋人として過ごす涼と、涼に秘密を抱えている亜子。真実を言えないまま引かれ合ってしまう2人を描く。
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福士と福原の登壇は、サプライズだった。そのため、上映後、2人が登壇すると、泣き出してしまう女性の観客の姿も…。十明の生歌唱を含め、観客にとっては少し早めながら、最高のクリスマスプレゼントになった。
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