限定公開( 3 )

「サンタさんへ プレゼんトはいらないので おとうとの***(名前)のびょうきを なおしてください」
病気と闘う弟のために兄がしたためた、サンタさんへの手紙。深い兄弟愛に満ちたX投稿が、大きな話題を集めています。
このほどXユーザーの「あやぽんず」さんが投稿したのは、来るクリスマスのため、7歳の長男くんがサンタさんに向けて書いた手紙です。
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あやぽんずさん宅のクリスマスは「サンタさんに手紙を書いて届けよう」という方針を採用。期日までに子どもたちが手紙をあやぽんずさんに提出すると、それがサンタさんに届くという説明をしており、長男くんは今年もその方針に則って自分で手紙を書いたのです。
手紙には7歳児らしく欲しいオモチャがたくさん並んでいるのかと思いきや、そこにあったのは冒頭で紹介した文章でした。
12月9日に誕生日を迎えて6歳になった次男くんは、今から約3年半前に左目にがん(網膜芽細胞腫)を発症。眼球摘出手術を受けたものの、その後、今年の10月にがんが鎖骨に再発・転移。さらに治療の過程で脳梗塞を併発してしまい、クリスマス目前の12月現在も、入院の日々を送っています。
普段、物の使い方を教えたり遊びを提案したりと、お互いを気にかけながら過ごしているという2人。
次男くんは1歳上の長男くんのことが大好きで、その影響で長男くんが好きなポケモンやピクミンにも夢中。何かとお兄ちゃんを頼りにしている、とあやぽんずさんは話します。もちろん兄弟らしく喧嘩をすることもあるものの、秒速で仲直りするそうです。
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小さな命で懸命に病気と闘う、たった1人の大切な弟。彼のために、自分には何ができるだろう。
長男くんの中には常にそうした想いがあるのか、お見舞いから帰ってきたあやぽんずさんに毎日のように「今日弟はどうだった?」「担当看護師さんはどんな人?」「先生は優しい?」「苦しそうじゃなかった?」と聞いているそう。
兄とはいえ、まだ7歳の長男くん。できることが限られている中で、それでも自分ができることは何でもするという強い気持ちを、あやぽんずさんの言葉の中から感じます。
今回「サンタさんへの手紙に弟のことを書く」のを思いついたのも、きっと長男くんにとっては特別なものではなく、当たり前の行いの1つだったのかもしれません。
年に1度しかない特別なクリスマスに、7歳児が自分以外のためにプレゼントを願うのは、きっと勇気がいることでしょう。しかし長男くんの手紙からは勇気の気配を、いい意味で感じません。心の底からの「自分ではなく弟を」という気持ちが、ひしひしと伝わってきます。
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「弟を想う気持ちを手紙にしたのは初めてです」とあやぽんずさん。受け取った手紙を読んだ際の気持ちについて「自発的にこの様な言動をできるようになったという成長の喜びと共に、弟がいないことで寂しい思いをさせてしまっている事の切なさでいっぱいになりました」と話しています。
また、長男くんはサンタさんとあわせて、次男くんの主治医に向けても手紙を執筆。弟の回復を願う2通を受け、あやぽんずさんは「(長男くんの)想いは届くよ。大丈夫だよ」と抱きしめたといいます。
そしてあやぽんずさんは続く投稿で「当たり前にサンタさんからのプレゼントはあります」と長男くんのクリスマスに言及。「こんな素敵な子にプレゼントを渡さない選択肢はない!」と綴っています。
現在、あやぽんずさんが投稿した長男くんの手紙に集まったいいねは3万件超。引用欄には「サンタさんお願いします!!」「サンタさんへ届きますように」「サンタさんへ、この子の願いを叶えてあげてください!」といった祈りの言葉が続々と寄せられています。
兄は弟を想い、母は息子たちを想い、見ず知らずのXユーザーたちは家族を想う。
多くの人の想いが込められた手紙が、どうかサンタさんのもとに届きますように。
<記事化協力>
あやぽんず7y+5yさん(@ayaponponpons)
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025121004.html|
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