写真 「〜パリ発、チョコレートの祭典〜サロン・デュ・ショコラ 2026」が、伊勢丹新宿店 本館6階 催物場で2026年1月15日に開幕する。24回目を迎える今回は、カカオの高騰や円安を背景に、オランジェットやサブレ、ギモーヴなど、カカオ含有量を減らしながらもチョコレートを楽しめる新たな提案が増加するほか、次世代と位置付ける若手シェフの活躍にもフォーカス。エンターテインメント性も強化し、ライブデセールカウンターやその場で調理して提供する取り組みも充実させる。
サロン・デュ・ショコラはフランス・パリで誕生し、世界中から一流ショコラティエやブランド、最高級のチョコレートを集めた世界最大級のチョコレートの祭典。本場のパリでは毎年10月下旬〜11月上旬に開催されている。日本では2003年1月に伊勢丹新宿店の本館6階 催物場で初めて開かれて以来、新宿をはじめとする三越伊勢丹グループ各店で毎年開催している。
今回は「CODE&MODE」をテーマに展開。「CODE」は美味しさの秘密、「MODE」はクリエイションの流儀と意味付け、さまざまな角度からショコラとシェフにアプローチする。会期は3部で構成。パート1は「CACAO」、パート2は「ARTISANTS」、パート3は「NEXT」をテーマに掲げる。展開ブランドは153ブランドで、前年から9ブランド増加。デセールおよびイートイン対応のブランドは全日程で全12ブランドが揃う。
◆PART1「CACAO」
1月15日にスタートするパート1では、カカオ豆から板チョコレートになるまでの製造工程を一貫して自社の工房で行うビーントゥバーをはじめ、カカオの魅力を体感できるブランドや商品を用意。1884年創業のフランスの老舗ショコラトリー「ボナ」はサロン・デュ・ショコラ限定でカカオ65%のダークチョコレートベースのタブレットのほか、ホットサンドを販売する。
また、サロン・デュ・ショコラの目玉の一つでもライヴデセールカウンターやシェフによる焼きたて実演商品が充実。ライヴデセールカウンターは「カカオ×トロピカルフルーツ」をテーマに、「ロンポワン」と「エンメ」とのコラボといった特別商品を多数展開する。また、ビーントゥバーチョコレートを使い菓子へと深化させたビーントゥガトーでは「カフェタナカ」の田中千尋が手掛ける「レガル・ド・チヒロ」が、サントメカカオのパフェを披露。「トシ・ヨロイヅカ」も実演販売を行う。
バイヤーが注目するブランド:ラ ショコラトリ ナナイロ 島根県出雲市を拠点とする若手女性ショコラティエ。タイの農園で栽培したカカオ豆とドライフルーツを使った、“出雲×タイ”の組み合わせが面白いです。焼き菓子も他にないものが多く、希少な女性ショコラティエという点でも注目しています。
◆PART2「ARTISANTS」
パート2では、ピーナッツ&ピスタチオを特集する。これらの食材は税関での厳しい検査の関係で輸入リスクが高かったことから取り扱いを休止していたが、チョコレートブランドのファンがわざわざ現地を訪れ実食するなど熱量の高いファンからのリクエストが届いたことから徐々に解禁。今年はさらに拡大し、「カンタン・バイィ(Quentin Bailly)」など独自で買い付けた新作を中心に1ブランドあたり15〜20商品を揃える。パート2には27ブランドが参加。そのうち2ブランドが新規ブランドとなる。
新規はフィリップ・ベルのスーシェフとして経験を積み、次世代のショコラ界を担う存在として注目を集めるマキシム・アンリによる「メゾン アンリ」と、「クープ・デュ・モンド2018」の飴細工で金賞を受賞したロイック・ベジアの「ベジア・フレール」の2ブランド。30代後半の若手シェフによるブランドを充実させたという。
パート2の会期から販売するセレクションボックスではサブレが初登場。アルバン・ギルメ、カンタン・バイィ、フィリップ・ベル、オレリアン・トロティエ、ニコラ・ベルナルデ、マチュー・ルルナールの名手6人のサブレを食べ比べることができる。
バイヤーが注目するブランド:マチュー・ルルナール 2023年にMOF(フランス国家最優秀職人)を取得したショコラティエ。指で触れるとすぐ溶けてしまうほど融点が低く、なめらかなチョコレートが魅力です。
◆PART3「NEXT」
PART3では、国内外のブランドを揃えつつ、国内ではあらたな日本の才能にフォーカス。新規ブランドとして、「ワールド・チョコレート・マスターズ」のベルギー代表としてファイナリストとなった異色の経歴を持つ松田詢吾の「マサール by トウゴ マツダ」や、「FIPGC2023(イタリア政府後任の製菓技術国際大会)」日本代表として3位に入賞した松田みどりの「アマゾニア」、クープ・デュモンド2021で日本代表を務め、チョコレート細工で準優勝を果たした原田誠也の「リブチョコレート」など5ブランドが名を連ねる。
商品ではギモーヴやオランジェットといったチョコレート菓子も豊富に展開。近年はカカオ豆高騰による対策として果物や他のスイーツと掛け合わせた商品に力をいれるショコラティエも多いが、バイヤーによると「その分、個性が出やすく、シェフの技量が試される部分がある」という。「プリズム ラボ」や「ヨシノリ・アサミ」といったブランドは国内産のゆずと掛け合わせたチョコレート菓子を用意するなど、日本人ならではの感性に注目してほしいという。
バイヤーが注目するブランド:リフェンリ 松原駅すぐ近くに実店舗を構えるパティスリー。アールグレイやミルクなどさまざまなフレーバーを詰め込んだアソートは味が洗練されていますし、王道のボンボンショコラという点でみなさんにおすすめしたいです。パッケージデザインも手に取りやすいと思います。
■〜パリ発、チョコレートの祭典〜 サロン・デュ・ショコラ 2026東京会場:伊勢丹新宿店 本館6階 催物場会期:【PART 1】2026年1月15日(木)〜1月20日(火)※最終日は18:00終了【PART 2】2026年1月24日(土)〜1月29日(木)※最終日は18:00終了※1月24日(土)、25日(日)の2日間は、終日エムアイカード会員特別招待日【PART 3】2026年1月31日(土)〜2月4日(水)、2月7日(土)〜2月15日(日)※2月4日(水)、15日(日)は18:00終了※1月21日(水)〜23日(金)、30日(金)、2月5日(木)は、本館6階 催物場は閉場となります。※2月6日(金)はイベント開催のため、全館休業 三越伊勢丹オンラインストア一般会期:2026年1月5日(月)10:00〜2月9日(月)10:00※2026年1月3日(土)10:00〜1月4日(日)23:59はエムアイカード会員限定会期