Pebbleのスマートリング「Index 01」受注スタート/GoogleがXR向けOS「Android XR」採用のAIグラスを2026年に発売

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2025年12月14日 06:10  ITmedia PC USER

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Pebbleブランドのスマートリング「Pebble Index 01」

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、12月7日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!


【その他の画像】


●Pebbleのスマートリング「Index 01」受注スタート


 Core Devicesは12月9日、Pebbleブランドのスマートリング「Pebble Index 01」を発表した。予約価格は75ドルで、出荷は2026年3月の予定だ。日本からも注文できる。


 Pebble Index 01は「脳の外部メモリ」をコンセプトにしたというデバイスで、一般的なスマートリングのようなヘルスケアデータの計測には対応していない。


 本体にはボタンとマイクを搭載しており、ボタンを押しながら話した内容がスマートフォンに転送される。転送された音声はローカルLLMで処理され、99以上の言語にテキスト変換できる。メモに追加したり、リマインダーに設定したりもできる。


 電源は内蔵の銀酸化電位のみで、数年間は使用できるとのこと。約12〜15時間の録音が可能で、1日に10〜20回、1回あたり3〜6秒記録して、最大2年間使用できるという。充電には対応しておらず、バッテリーが尽きたらメーカーに返送することでリサイクルされる。つまり使い捨てのデバイスだが、バッテリーが切れる前にPebbleアプリから別のリングを注文するか通知が来るとのことだ。


●GoogleがXR向けOS「Android XR」採用のAIグラスを2026年に発売


 Googleは12月8日、Android XR対応デバイスとして、2種類のAIグラスを開発中であることを明らかにした。Samsung、Gentle Monster、Warby Parkerと協力して開発を進めており、2026年の発売を予定している。


 1つ目は、ディスプレイを搭載しない「AIグラス」だ。内蔵のスピーカー/マイク/カメラを活用し、Geminiとの自然な会話や写真撮影、周囲の状況に関する質問への回答などを行える。画面を見ずにAIアシスタントを利用することもできるという。


 2つ目は、レンズ内にディスプレイを搭載した「ディスプレイAIグラス」だ。ターンバイターン方式のナビゲーションやリアルタイム翻訳の字幕表示など、必要な情報を視界内に直接表示できる。


 Googleは「AIとXRが本当に役立つためには、ハードウェアが生活にシームレスに溶け込み、個人のスタイルに合う必要がある」とし、1つのフォームファクターでは全員のニーズに対応できないため、多様なデバイスをサポートする考えだ。


 この他、XREALとの協業による有線接続型XRグラス「Project Aura」も初公開した。70度の視野角と光学シースルー技術を備え、こちらも2026年の発売を予定している。


●「Windows 11 25H2」の自動配信が一部でスタート 機械学習を活用


 Microsoftは12月4日、組織に管理されていないWindows 11 バージョン 24H2(Home/Pro)に対して、Windows 11 25H2のロールアウトを開始した。


 これまでWindows 11 25H2が配信されるのは、Windows Updateの設定で「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにしているデバイスに限られていた。


 しかし、今後はオフになっている場合でも、段階的に配信が開始されるという。ユーザーは特別な操作を必要としないが、OSを再起動してインストールを完了するタイミングは、これまで通りユーザーが指定可能だ。


 Windows 11 24H2のリリース時には、複数の不具合により、該当デバイスのアップデートを停止する措置(セーフガードホールド)が行われたが、現時点で24H2のセーフガードホールドは全て解除されている。


●「Google Chrome」にセキュリティ攻撃 修正版を公開中


 Googleは12月10日、デスクトップ向け「Google Chrome」の安定チャネルをアップデートした。Windows/macOS向けは「v143.0.7499.109/110」、Linux向けは「v143.0.7499.109」で順次展開する。


 このバージョンでは、3件の脆弱(ぜいじゃく)性が修正されているという。CVE番号が公開されているのは以下の2件で、カッコ内は最大深刻度だ。


・CVE-2025-14372:Use after free in Password Manager(Medium)


・CVE-2025-14373:Inappropriate implementation in Toolbar(Medium)


 なお、もう一件の脆弱性(466192044)については、まだ詳細は公開されておらず、CVE番号も割り当てられていないが、既に悪用が確認されているとのことなので、できるだけ早いアップデートを心掛けたい。


 Chromeが既にインストールされている場合、順次自動で更新されるが、手動で更新したい場合はChromeのメニューから「ヘルプ」→「Google Chromeについて」を選択する。


●Microsoftが月例のセキュリティ更新プログラムをリリース


 Microsoftは12月9日、現在サポートされているWindowsの全バージョンに対し、月例セキュリティ更新プログラムの配信を開始した。KB番号はWindows 11 25H2/24H2向けが「KB5072033」、23H2向けが「KB5071417」、Windows 10 1809向けは「KB5071544」となる。


 12月はCVE番号ベースで57件の脆弱性に対応した。このうち深刻度を「Critical(緊急)」と評価しているのは以下の6件だ。


・CVE-2025-40262:Input: imx_sc_key - fix memory corruption on unload


・CVE-2025-40242:gfs2: Fix unlikely race in gdlm_put_lock


・CVE-2025-40251:devlink rate Unset parent pointer in devl_rate_nodes_destroy


・CVE-2025-40244:hfsplus: fix KMSAN uninit-value issue in hfsplus_ext_cache_extent


・CVE-2025-62554:Microsoft Officeのリモートコードが実行される脆弱性


・CVE-2025-62557:Microsoft Officeのリモートコードが実行される脆弱性


 また、以下の3件に関しては、更新プログラムよりも前に悪用の事実を確認されているか、脆弱性の詳細が一般に公開されていることを確認しているとのことで、早急にアップデートした方がいいだろう。


・CVE-2025-62221 Windows Cloud Files Mini Filterドライバの特権の昇格の脆弱性


・CVE-2025-54100 PowerShellのリモートでコードが実行される脆弱性


・CVE-2025-64671 GitHub Copilot for Jetbrainsのリモートでコードが実行される脆弱性


●PFUの「ScanSnap iX2500/iX2400」がArm版Windowsに対応


 PFUは12月9日、ドキュメントスキャナー「ScanSnap iX2500」「ScanSnap iX2400」および専用ソフトウェア「ScanSnap Home」のアップデートを提供開始した。


 このアップデートにより「ScanSnap iX2500/iX2400」がArm版Windowsに対応する。販売中の他の現行モデルに関しても、今後アップデートにて対応予定としている。



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