【ラグビー】14年ぶりライバル対決実現、早大85−7で関東学院大を圧倒 準々決勝は天理大戦

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2025年12月14日 16:06  日刊スポーツ

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早大対関東学院大 試合後、握手する早大フィフティーンと関東学院大フィフティーン(撮影・柴田隆二)

<ラグビー全国大学選手権:早稲田大85−7関東学院大>◇14日◇3回戦◇東京・秩父宮ラグビー場◇観衆5413人



往年のライバル対決が、14年ぶりに実現した。


前回準優勝の早大(関東対抗戦3位)が、14大会ぶり出場の関東学院大(関東リーグ戦3位)を圧倒した。


16度の優勝経験を持つ早大と、6度の大学日本一を経験してきた関東学院大。01年度からは6大会連続の決勝で、しのぎを削ったライバル関係だった。


だが、関東学院大は11年度の4強を最後に出場がなく、関東リーグ戦の2部降格も経験した。全国大学選手権での最後の直接対決は11年12月25日の秩父宮。当時3年生だったプロップ稲垣啓太(現埼玉パナソニックワイルドナイツ)を擁した関東学院大が、準々決勝で早大を28−26と下した。


あれから14年。攻勢を緩めなかったのは早大だった。前半6分に日本代表FB矢崎由高(3年=桐蔭学園)のトライで先制すると、前後半で計13トライを重ねた。関東学院大も前半32分にCTB西原主晴(4年=四日市工)のトライで一矢報いたが、赤黒のジャージーに攻守で圧倒された。


早大は20日に大阪・ヤンマースタジアム長居での準々決勝で、天理大(関西1位)と対戦する。6大会ぶりの大学日本一へ、正念場の一戦となる。【松本航】


▽早大・大田尾竜彦監督(43)


「(現役時代に戦ってきた関東学院大に対する)個人的な感情は全くなかった。ただ、リーグ戦は大東文化が降格してしまった。リーグ戦の特徴として、その時々に力があるチームが勝ち上がってくる印象がある。非常に能力の高い選手もいて、チームとして勢いも感じていた。すごく警戒して、試合には臨んだ」


▽早大・田中勇成ゲーム主将(4年=早稲田実)


「勝てて、ホッとしている。選手層の厚さが課題で出ていた。(CTB野中健吾主将が欠場した)今日、特に4年生が鼓舞してくれて、リーダーシップを発揮して、自分もすごく試合をスムーズに運べた。来週、全てを懸けないと勝てない相手。そこに向け、チーム全員で準備していきたい」


▽関東学院大・榎本淳平監督(46)


「1年前の12月15日は(2部との)入れ替え戦。1年が経ち、去年の8位での2週間と、選手権に向けての2週間では成長速度が全然違った。速度が圧倒的に速く、モチベーションが学生を成長させると感じた。今日の敗戦を糧にして、スタッフでも次のステップに向けて、何が必要かを見極めていかないといけない。見ての通り、フィジカル、圧倒的にスピード感が違う。リーグ戦では味わえないスピード。春シーズンから通してやっていかないと、あのスピード感は、ゲームだけでは慣れられない」


▽関東学院大・安藤悠樹共同主将(4年=日向工)


「選手権が決まって、早稲田大学さんの戦術だったりを、徹底して対策を練ってきたけれど、ゲームに立つと、想像している何倍も力強く、速かった。監督も言った通りで差を感じた試合だったけれど、ポジティブな場面も随所にあった。来年の後輩がまた、選手権、それ以上に連れて行ってくれると思う」


▽関東学院大・ラリー・ティポアイールーテル共同主将(4年=倉敷)


「(榎本)監督の時代から、ずっと関東学院と早稲田がやっていて、憧れていた。1週間前に早稲田さんに決まって、すごくうれしいというか、自分の中では関東学院は、早稲田さんとの選手権。うれしかったです。今日、ピッチに立って夢と現実は違うと思った」

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