"ドラマよりドラマチック"――竹俣紅アナが現地観戦した大激戦のレースとは

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2025年12月21日 07:20  webスポルティーバ

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竹俣 紅連載:『紅色の左馬』第30回

スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、竹俣紅アナウンサーの連載『紅色の左馬』。今回は、竹俣アナが仕事ではない日に東京競馬場へ観戦に行った時の出来事について綴ってもらった――。

 2025年の競馬もいよいよクライマックス。毎週日曜の重賞レースの予想YouTubeをお送りしてきたなかで、今年はデータを使って予想するだけではなく、馬体や追い切りの見方を少しずつ勉強して、それらも予想に反映することができた一年でした。

 さらに今年は、競馬場のゴール前でレースを観戦することができました! 競馬場には毎週足を運んでいますが、観戦となるとスタジオのバルコニーからですし、生放送中は席を離れるわけにはいかないので、モニターでの観戦となりますからね。地上での観戦はレアな体験なのです。

 第28回で綴ったように、10月に初めて大井競馬場へ。そして、11月24日には、仕事ではない日に東京競馬場に行くことができました。

 ずっと食べてみたかった大人気のモカソフトをいただくこともできましたし(ほろ苦さが最高!)、通い慣れた場所なのに、探検するような気持ちで楽しめました。

 この日、間近で観ていて鮮烈に印象に残ったレースが、芝2400mで行なわれた2勝クラスの南武特別でした。

 単勝1.9倍の圧倒的1番人気だったのが、アーモンドアイの初仔・アロンズロッド。東京9レースでしたが、メインレースにも負けないくらい大勢のお客さんでぎゅうぎゅう。やはり大注目のレースなのだなと感じました。

 迎えた最後の直線。馬群から抜け出てきたのは、偉大な母を彷彿とさせる白いシャドーロールと......もう1頭、赤い華やかなメンコ!

 色鮮やかな赤い勝負服とメンコがひときわ目立つその馬は、新聞では「マル地」マークがついているバレンタインガール!

 門別でデビューし、高知、佐賀で走り、中央に転入してきた4歳牝馬。地方競馬出身の内田博幸騎手とのコンビです。

 アロンズロッドの手綱をとるクリストフ・ルメール騎手と内田騎手との壮絶な叩き合い。割れんばかりの声援に包まれて、先に前に出たのはバレンタインガール! しかし、負けじとアロンズロッドが前に!

 ゴール寸前、大歓声が上がったその瞬間......バレンタインガールが差し返したのが見えたのです!

 レース映像を振り返ると本当にあっという間の出来事なのですが、現地で観ていると、一瞬一瞬で感情が揺さぶられ、もっと長い時が流れていたように思います。ドラマのような、いや、ドラマよりドラマチックと言ってもいいかもしれない激戦でした。

 中央初勝利となったバレンタインガールも、惜しくも2着に敗れたアロンズロッドも、直線での勝負根性がすさまじかったです。忘れられないレースになりました。

 さあ、来週はついに有馬記念ですね。

 12月25日には公開枠順抽選会が行なわれ、BSフジで生放送、YouTubeで生配信されます。2023年から司会を担当しておりますが、独特の緊張感があるんですよね。佐野瑞樹アナも私も、舞台の上で大汗をかいているのは内緒です(笑)。

 今年は、1枠を引き当てる"神の手"でお馴染みの武豊騎手も会場にいらっしゃるとのこと。どんなドラマが待っているでしょうか。

 それでは皆さん、よい有馬記念を。そして、よいお年をお迎えください。

Profile
竹俣 紅(たけまた・べに)
1998年6月27日生まれ。東京都出身。2021年フジテレビ入社。
趣味:競走馬のぬいぐるみ集め 血統表を眺めること ガチャピン
モットー:元気に、地道に、前向きに
『みんなのKEIBA』(毎週日曜・午後3時00分〜)
★『みんなのKEIBA』公式HPはこちら>>
★『みんなのKEIBA』公式YouTube「竹俣アナの独自調査! DATA予想」(土曜・夜)はこちら>>
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★竹俣紅アナのInstagramはこちら>>

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