
<フィギュアスケート:全日本選手権>◇21日◇東京・代々木第一体育館◇女子フリー
X JAPANのYOSHIKIが、島田麻央(17=木下グループ)の応援にサプライズで駆けつけた。「もう明日には日本にいない」と多忙を極める中、ショートプログラム(SP)が行われた19日にテレビ中継で島田の2位を見て「1位になれるかも。応援させていただきたい」と生観戦を決断。VIP席で浅田真央さんの後ろに座り、島田が冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めると、拍手を届けた。
自身が手掛けた「Miracle(ミラクル)」を島田がフリー曲に採用した縁。続く4回転トーループで転ぶと、悔しそうにリンクを凝視していたが、その後は“奇跡”を信じてノーミスの演技を貫いた姿に、心を打たれた。堂々の2位に、改めて拍手を送った。
4回転こそ転倒したものの「いや、素晴らしかったです」と美しい跳躍の連続に感動。「Xジャンプくらい盛り上がりましたか?」と聞かれると「そうですね」と笑い「Xジャンプに共通するものがあったかもしれませんね」と見出していた。
25歳の女王坂本花織(シスメックス)の壁は高く、ジュニアでは03年の安藤美姫以来22年ぶりとなる飛び級Vに島田は届かなかったが、YOSHIKIは手放しで称賛した。演技後、今年8月のディナーショー以来となる再会を果たすと「素晴らしかったですね。麻央さんも、優勝した坂本花織さんも」と挑戦をねぎらい、質問した。
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YOSHIKI「実力を発揮できましたか?」
島田「もう少し…でも練習通りにはできました」
YOSHIKI「ミラクルは起きましたか?」
島田「YOSHIKIさんが来られたことがミラクルです」
つかの間の交流を楽しんだ後は「X」ポーズで記念撮影。「皆さん、すごい優雅に滑っていますけど、ものすごい努力をされているんだなと。そこから自分もインスピレーションがきましたし、よく普段から作曲やってるんですけど、こうやって滑ってもらえる曲を書きたいなと思いました」と刺激も受けていた。
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年齢制限で島田は26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)に出場できないが、五輪出場権を争う4年に1度の大会の雰囲気、緊張感も体感した。
「すごく、レベルの高さを実感しました。真央さんも、ぜひ次のオリンピックに行けるといいなと思っていますけど。今、これだけの実力を持っていらっしゃるので、さらに表現力なdも上がるでしょうし、ミラノの後に期待したいです」
前回22年の北京五輪では河辺愛菜に「ミラクル」を提供し「前も、僕の曲でオリンピックに行っていただいて。作曲家やっていて良かったなって思いますし、僕は『アニバーサリー』という曲も書いているんですけど、それも結構、フィギュアスケーターの方が多く使ってくれていて。何か、また頑張る気が出てきました」と着想も膨らみそうな様子。帰り際には関係者口で河辺とも再会し、ツーショット撮影に応じていた。【木下淳】
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