【フィギュア】成長した17歳中井亜美が五輪初切符「去年の自分よりも強くなって帰ってこられた」

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2025年12月22日 05:56  日刊スポーツ

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女子フリーで演技する中井(撮影・前田充)

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇21日◇東京・代々木第一体育館◇女子フリー



17歳が、夢の切符をつかんだ。グランプリ(GP)ファイナル銀メダルの中井亜美(TOKIOインカラミ)が、来年2月のミラノ・コルティナ五輪での夢舞台初出場を決めた。


フリー136・06点、合計213・56点で4位。初の表彰台こそ逃したものの、シニア1年目に破竹の快進撃で2枠目の出場権を引き寄せた。


   ◇   ◇   ◇


中井が高校2年生らしい屈託のない笑みを見せた。「ずっと夢だった五輪出場がかなってうれしいし、次は五輪で結果を残したい」。新たな夢が加わった。「今までで一番緊張した」というフリーでは冒頭に予定した大技トリプルアクセル(3回転半)が空中で抜け2回転半で両足着氷。それでも崩れないのが強さだ。1本目の後は大きなミスなくまとめ「切り替えられたのは成長」とうなずいた。


世界に衝撃を与えたシニアデビューだった。GPフランス大会で日本女子3人目の初出場優勝を達成。GPカナダ大会でも銅メダルを獲得した。一番乗りで進出した上位6人のファイナルでは、昨季覇者のグレン(米国)らを抑えて日本勢最上位の2位に入り、五輪代表争いをけん引した。


小学卒業を機に故郷新潟を飛び出し、千葉のMFアカデミーで腕を磨いてきた。「去年の自分よりも強くなって帰ってこられた」。17歳がこれからも夢の先を描いていく。【勝部晃多】


◆中井亜美(なかい・あみ)2008年(平20)4月27日、新潟市生まれ。5歳で競技を始め、18年の全日本ノービス選手権で優勝。21年に千葉のMFアカデミーに移り、中庭健介コーチに師事。22年全日本選手権で4位、23年世界ジュニア選手権で銅メダル。24年に通信制の勇志国際高に進学。シニアデビューの今季は、GPファイナルで銀メダルを獲得した。趣味はK−POP。身長150センチ。

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