東京地検=東京都千代田区 機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)を巡る冤罪(えんざい)事件で、検察審査会が「不起訴不当」と議決した当時の警視庁公安部捜査員3人の虚偽有印公文書作成・同行使容疑について、東京地検は23日、再び嫌疑不十分で不起訴とした。これで刑事告発に対する捜査は終結した。
3人のうち2人は、同社製の噴霧乾燥機の温度実験をした際、立件に不利なデータを除くなど虚偽の捜査報告書を作成した疑いで、1人は弁解録取書を破棄し、その経緯について虚偽の報告書を作成した疑いで告発された。警視庁が昨年11月に書類送検し、今年1月に地検が嫌疑不十分で不起訴とした。
検察審査会が今年、いずれも不起訴不当と議決し、地検が再捜査していた。