経団連会館=東京都千代田区 経団連が24日発表した大手企業の2025年冬のボーナス妥結結果によると、平均額は前年比8.57%増の100万4841円と、4年連続で増加した。製造業がけん引し、比較可能な1981年以降で初の100万円超え。過去最高だったコロナ禍前の2019年(95万1411円)を6年ぶりに上回った。
伸び率は22年(8.92%)に次ぐ高水準だった。経団連の担当者は「製造業を中心に好業績を反映させた結果が出た」と説明。「夏に続き過去最高。賃上げの力強いモメンタム(勢い)定着が確認できた」との見方を示した。
製造業は10.09%増の105万6966円。石油(18.88%増)、自動車(17.25%増)、化学(12.25%増)の伸びが目立った。
非製造業は5.78%増の89万6495円。商業(14.72%増)、鉄道(9.14%増)が伸びた。
調査は原則として従業員500人以上の企業を対象に行い、22業種164社(約97.3万人分)の回答を集計した。