絵柄がデフォでピンボケな……いつかやってくる未来に備える「老眼トランプ」が登場

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2025年12月27日 09:10  おたくま経済新聞

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絵柄がデフォでピンボケな……いつかやってくる未来に備える「老眼トランプ」が登場

 どんな人間にもいつかはやってくる老眼。なんだか手元が見えづらいな……という状態を体験できるトランプが、コミックマーケット107(以下、C107)に登場します。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


■ 絵柄に合わせて4種類の老眼を体験!着想のきっかけは小中学生向けの教材

 肉の絵柄を合わせる「肉かるた」などを手がけてきたサークル「プレイクリエイト」さんがC107で初お披露目するのは、誰もが老眼の状態を体験できる、その名も「老眼トランプ」です。


 公式Xに投稿されたトランプの画像を見ると、絵柄は「老眼トランプ」の名の通りピンボケ状態。判別はできるけど、なんだかもどかしくてストレスを感じなくもない……という絶妙さです。


 プレイクリエイトのヨシナガさんによると、ピンボケ具合は老眼の度数によって4種類に分類。


 スペードは40代前半の度数+1.0D、ハートは50代前半の度数+2.0D、ダイヤは50代後半の度数+2.5D、クラブは60代以上の度数+3.0に設定されており、絵柄ごとにさまざまな状況の老眼を体験できる仕様になっているとのこと。


 また乱視の要素も入れ込みたかったとヨシナガさんは話しますが、こちらについては迷った末に断念。代わりにカードの裏側のデザインで擬似的に再現しているとのことです。


 自分の目に来るべき老眼の不安を感じるなか、小中学生向けの教材に「高齢者の気持ちになって不自由さを体験してみよう!」というキットがあることを発見したヨシナガさんら。


 該当のキットは全身用のため価格が数万円と高く、入手は困難でした。そこで「高齢者の視覚だけが体験できるゲームなら、自分でもっと安価に作れるかもしれない…」と思い立ち、開発に至ったそうです。


 「初めは“ギョッとする”見えにくさですので、シニアの方が体験している世界に近いものを体験する驚きを感じて頂ければと思います」(ヨシナガさん)


 「老眼なんてまだまだ先だよ」と思っている方にも、ぜひプレイして欲しいと話します。


■ 「老眼トランプ」を使ったおすすめのゲームは?

 トランプの絵柄については、意外にも5分程度で慣れてくるとのこと。人間の適応能力の高さも実感できるコンテンツでもあるようです。


 「老眼トランプ」を使ったおすすめのゲームをうかがうと、「スピード」と返ってきました。


 「スピード」は2人用のゲームで、場に置いたデッキに続く数字のカードを自分の手札から出していき、先に手札がなくなったほうが勝ちというルール。


 場のカードと手札のカードとを瞬時に見分けることが肝心なため、絵柄が見づらい「老眼トランプ」では、難易度が跳ね上がること間違いなしでしょう。


 また、「老眼トランプ」のテストプレイをする中で、「もともと老眼の方は多少有利になるのでは?」ということも感じたそう。ヨシナガさんは「すでに老眼の方はチャンスかもしれません」としています。


 親子3代が“対等”に楽しめるユニークなトランプは、年末年始の帰省に持っていけば例年以上に盛り上がるかもしれません。


 販売はC107初日の12月30日、プレイクリエイトさんのブース「東シ43b」にて。価格は1500円で、300部が用意されています。


 好評であれば増産も考えているとのことですが、早く遊んでみたい方は当日現地に足を運んでみては。



<記事化協力>
プレイクリエイト【東シ43b】コミケ12/30(@play2create)


(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025122701.html

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  • 本当に困るのは、説明書とかのちっこい字であって。近頃、本当に見えづらくなりました。
    • イイネ!11
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