
YouTubeといえば、基本的には動画を「視聴」して楽しむプラットフォーム。しかし、その常識を覆し、既存の機能を「コントローラー」に変えてしまった動画が話題です。その名も、「再生ボタンを使うゲーム」。
動画制作者のLRuさんが公開したこの動画は、YouTubeプレイヤーの標準機能である「再生」と「一時停止」を駆使して遊ぶ、画期的な作品です。
ルールは簡単。画面上に現れる指示に従って、適切なタイミングで「一時停止」ボタンを押す、ただそれだけ。
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例えば、針に近付く風船をギリギリで止めたり、高速で動くルーレットを目押ししたり。成功・失敗の判定も動画の中に組み込まれており、止めたタイミングの画面に「PERFECT」や「OK」といった判定が表示される仕組みです。
動画内には30種類以上のミニゲームが収録されており、そのテンポの良さはついつい時間を忘れて没頭してしまうほど。ジャストタイミングでストップできるまで、何度も繰り返しプレイしたくなる、中毒性の高さも魅力です。
なぜこのような動画を作ろうと思ったのか、制作者のLRuさんにうかがいました。
アイデアのきっかけは、動画内でクリックなどの操作ができる「インタラクティブ動画」の存在を知ったこと。「一般の動画でもただ観るだけでなく、なにか遊べる要素を組み込むことはできないだろうか?と考えたところ、再生ボタンを使った再生・停止を駆使して『ゲームとして遊べる動画』を作れるのではないか、と思い制作いたしました」と経緯を語ります。
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プレイしてみると感じる、この独特の疾走感。これについてLRuさんは、「やはり『メイド イン ワリオ』の影響が大きいですね」と言います。「短い時間で終わるゲームを次々と行う」というゲーム性が、再生・停止を繰り返すスタイルと相性抜群だと考えたそうです。
また、視認性の高いシンプルな図形デザインは「スーパーペーパーマリオ」や「Just Shapes & Beats」から影響を受けているとのこと。「単純に私がそういったデザインがかなり大好き」というだけあり、ゲームの端々からこれら作品へのリスペクトが感じられます。
数あるミニゲームの中で、制作者ご自身のお気に入りは23番目の「ヤツをみつけて」。シンプルながら、非常にかわいらしいオバケたちが登場するステージで、その愛らしいデザインに満足しているそうです。
今後の展望については、「『ゲームとして遊べる動画』を作ること自体がかなり難しいですし、この動画もだいぶ苦戦したものではありますので……」と、現時点では続編の予定はないとのこと。しかし、「また何か面白いアイデアが閃き、ある程度頭の中で構想がまとまった際には、再び制作に挑戦してみようかなと思っております」と語ってくれました。
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YouTubeの新しい遊び方を提示したこの動画。あなたの「動体視力」と「反応速度」を、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
<記事化協力>
LRuさん(@fnmk_uRL)
Youtube「LRu」
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025122801.html|
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