2025年に「Xperia 1 VII」「Galaxy Z Fold7」を買ってよかった理由 撮影現場と旅行で真価を発揮

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2025年12月28日 13:10  ITmedia Mobile

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ストレート形状の1画面モデル「Xperia 1 VII」、折りたたみモデル「Galaxy Z Fold7」

 2025年に購入して本当によかったと実感できたスマートフォンは、ストレート形状の1画面モデルでは「Xperia 1 VII」、折りたたみモデルでは「Galaxy Z Fold7」だった。


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 どちらも単に新しいから選んだのではなく、実際の使用シーンを重ねる中で、明確に「これがあるから助かった」「これでなければ困った」と感じる場面が何度もあった端末だ。本稿では、両機種を実際に使ってきた中で、特に便利だと感じたポイントを中心に、実機を使った体験をベースに紹介していきたい。


●動画撮影に欠かせなくなったXperia 1 VII


 まず取り上げるXperia 1 VIIは、ソニーが2025年5月13日に発表し、6月5日に発売したハイエンドスマートフォンだ。前モデルであるXperia 1 VIの方向性を引き継ぎつつ、超広角カメラの強化や動画撮影機能の拡充など、カメラとオーディオの両面で着実な進化を遂げている。特にオーディオジャック部全体に金やはんだを使用して高音質化を図るといった設計思想には、デジタル機器であっても音に妥協しないソニーらしさが色濃く表れている。


 Xperia 1 VIIは「撮る」「見る」「聞く」という体験の全てにソニーのノウハウが注ぎ込まれており、個々の機能を挙げていくと文字数が足りないほどだ。その中でも購入の決め手となったのは、静止画ではなく動画撮影のしやすさだった。仕事柄、展示会やイベント、屋外取材などで動画を撮影する機会が多く、手持ちで動きながら撮影する場面も少なくない。その際に、どれだけ安定した映像を短時間で撮れるかは、作業効率を大きく左右する。


 その点で特に重宝したのが、被写体を構図内の中央に固定して撮影できるAIカメラワークだ。この機能は、動いている被写体を追いかけながら撮影する状況でも、強力な手ブレ補正と姿勢推定技術によって、被写体の位置をフレーム内に安定して保ってくれる。撮影者自身が歩きながら撮る場合、どうしても上下左右のブレが発生しやすく、被写体が画面端に寄ってしまうことが多い。しかし、この機能を使うことで、被写体がフレームから外れにくくなり、安定感のある映像を手持ちで撮影できた。


 実際には、常に動きながら撮影する場面ばかりではないものの、屋外イベントや大型展示会の取材で、説明者と一緒に移動しながら話を聞くようなシーンでは、この機能が大いに役立った。撮影に集中しながらも、構図を細かく意識しなくて済むため、内容の理解や進行にも余裕が生まれる。


 使い込む中で、もう1つ便利だと感じたのが、水準器が標準で搭載されている点だ。これはXperia 1 VIIの傾きを検知し、水平を保つための機能で、手持ち撮影だけでなく、三脚に固定して撮影する際にも重宝する。画面が水平からずれるとメーターがオレンジ色に変わり、音や振動でも知らせてくれるため、微妙な傾きにもすぐ気付くことができる。


 この水準器自体は新機能ではなく、過去モデルにも搭載されていたが、初期設定では無効になっている点には注意が必要だ。使用するには歯車のマークからメニューに入り、水準器を選択した上で「ON:全て(音/振動/表示)」を有効にする必要がある。一度設定してしまえば、撮影時の安心感は大きく向上するため、動画撮影を頻繁に行うユーザーにはぜひ活用してほしい機能だと感じた。


 こうした理由から、Xperia 1 VIIは仕事における撮影道具の1つとして欠かせない存在になっている。日々の使用を通じて、この機種を選んだ判断は間違っていなかったと強く実感している。


●Galaxy Z Fold7は薄型化とUIの快適さがポイント


 次に紹介するGalaxy Z Fold7は、Samsung Electronicsが2025年7月9日に発表し、同月31日に国内発売した折りたたみスマートフォンだ。購入の最大の決め手となったのは、徹底した薄型化にある。メーカーが掲げる「革新的に薄い」という表現は決して誇張ではなく、実際に手に取って使い込むほど、その価値がじわじわと実感できた。


 Samsungは「Innovation for all」という存在意義のもと、10年以上にわたって折りたたみスマートフォンの開発を続けてきた。その集大成ともいえるのがZ Fold7であり、素材や内部構造を一から見直した結果、先代の「Galaxy Z Fold6」から大幅な薄型・軽量化を実現している。


 具体的な数値に触れておくと、Z Fold7は折りたたみ時の厚さが8.9mmで、前作から3.2mm薄くなった。展開時の厚さは4.2mmで、こちらも1.4mmの薄型化を果たしている。重量は215gと、前作比で24g軽量化されており、折りたたみスマートフォンとしては異例ともいえる薄さと軽さを両立している。


 実は、Z Fold6を購入してから1年もたたないうちに新モデルが登場したため、Z Fold7の購入にはかなり悩んだ。性能や基本的な使い勝手に関してはZ Fold6でも十分満足しており、買い替える必然性は決して高くなかったからだ。しかし、実機を並べて比較した際、その圧倒的な薄さに心をつかまれてしまった。特にケースを装着した状態でもポケットへの収まりがよくなり、日常的な持ち運びのストレスが明らかに減った点は大きかった。結果的に、気付けば秋には手元にZ Fold7がある状態になっていた。


 使い始めてから特に気に入ったのが、旅行時におけるGalaxy AIの活用だ。Galaxy AIはレコーダーアプリによる文字起こし、写真内の被写体移動、画像生成による壁紙作成など、多岐にわたる機能を備えている。実用面で特に恩恵を感じたのは、AI機能と大画面を生かした2画面分割の組み合わせだった。


 あるとき、特急列車に乗る前に駅で車内設備の利用方法を説明してもらい、とっさにSamsung Notesアプリでメモを取ったことがあった。しかし後から見返すと、質問と回答が入り交じっており、内容が分かりづらくなっていた。そこでZ Fold7を開き、インナーディスプレイで2画面分割を行い、片方にSamsung Notes、もう片方にGoogle Geminiを表示した。


 メモ内容をコピーしてGoogle Geminiに貼り付け、分かりやすく整理するよう指示したところ、内容が自然なQA形式にまとめ直された。Samsung Notes単体でも要点整理は可能だが、手書きや箇条書きのメモをQA形式に再構成することはできない。その点では、Google Geminiの力を借りる場面がどうしても出てくる。ただし、長文の要約や簡易的な整理であればSamsung Notesだけでも十分対応できるため、用途に応じて使い分けている。


 なお、Z Fold7のインナーディスプレイはZ Fold6の7.6型から8.0型へと大型化しており、一覧性が高くなった点も評価が高い。画面分割やAI機能自体は他のスマートフォンでも利用可能だが、開くと小型タブレットサイズになるZ Fold7だからこそ、その快適さを最大限に引き出せていると感じる。


●「買ってよかった」と素直に言えるスマートフォン


 このように、Xperia 1 VIIは動画撮影を中心とした表現力と安定性を重視する用途で選び、Galaxy Z Fold7は薄型化による携帯性と大画面を生かした情報整理やAI活用を重視して選んだことで、それぞれ異なる場面で強みを発揮している。取材や撮影といったアウトプット重視の場面ではXperia 1 VIIが頼もしい存在となり、移動や旅行、情報整理が求められる場面ではZ Fold7が高い生産性を支えてくれる。両者は方向性こそ異なるが、2025年において「買ってよかった」と素直に言えるスマートフォンであることに変わりはない。



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