相手の名前が覚えられない!中年になって記憶力が低下しても困らない仕事術/ひろゆき

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2025年12月29日 08:50  日刊SPA!

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ひろゆき
―[ひろゆきの兵法〜われら氷河期は[人生後半]をどう生きるか?〜]―
中年になると、すべての能力が衰えている実感を持つものだ。そのひとつが記憶力の低下。今まで出来ていた仕事などにも大きな影響を及ぼす。これまで、さまざまな困難に立ち向かってきた就職氷河期世代も40-50代と中年になり、さらなる壁にぶち当たる。彼らは人生後半戦をどう生き抜くべきか? 同世代のひろゆき氏が考える。

◆記憶力が悪くなったら、「困らない立ち回り」を身につけたほうが効率的

「この人の名前何だっけ?」

 そんな感じで、以前なら絶対に忘れないようなことまで思い出せなくなってきた氷河期世代も多いのでは。

 物忘れが増えるのは、年をとって記憶力が落ちるだけではありません。単純にこれまで多くのことを経験し、多くの人に出会い、記憶すべきことが膨大に増えている影響で、余計に難しくなっているという説もあります。

 そこで対策を考えるわけですが、たとえば名前を覚える工夫なら、何かインパクトのあるイメージに結びつける方法があります。僕の知人は新しく会った人が「吉田」だった場合、頭の中で新しく会った吉田さんと既知の吉田さんが殴り合いの大喧嘩をしているところを想像するそうです。それによって、名前を忘れても顔を見れば「喧嘩してた吉田さんだ」と記憶を呼び出すことができるみたいです。

 とはいえ、人間の能力には限界や個人差があるもの。この方法を誰もが活用できるかは謎です。そもそも老化による物忘れは自然なことで、抗えない部分もあります。それなら記憶力向上を目指すのではなく、「忘れても困らない立ち回り」を身につけたほうが効率的だと思うのですね。僕自身、昔から記憶力が良くないので、最初から「覚えるのが苦手です」とハードルを下げています。そのほうが後でダメージが少なくなります。

◆鈴木宗男氏が多用する、「下のお名前は?」戦法

 相手の名前が出てこないときは、そのまま会話を続けて他の人が自然に名前を出すのを待つのも手ですし、「お名前、何でしたっけ?」と聞いて名字を言われたら「名字は覚えていますが、下のお名前は……」と返す。これは鈴木宗男さんが使っている方法だそうです。ほかにも、鈴木や佐藤のようなありふれた名字以外の場合、「名字の漢字ってどう書きます?」と聞いてしまうとか、こういう細かいテクニックはいくつもあります。

 とはいえ、記憶力が落ちているのは事実なのでボロが出る可能性もありますよね。それなら最初から覚えていないことを素直に認めて聞き直したほうが印象はよくなります。

 ただ、その際には、前に会ったときの会話や印象的なエピソードとかを自分から話すようにするのですね。すると相手も、「名前を忘れただけで、存在を忘れているわけではない」と感じてくれるので、悪い印象を与えにくくなる。

 名前以外だと、会議内容や予定など、忘れると困るものは必ず記録したほうがいいです。他人とのやり取りも電話よりメールやテキストにして残す。会議や打ち合わせもAIを使って記録を残せばいい。そして記録に残っていないものは忘れて、記憶のキャパを稼ぐわけです。

 ただ、バタバタと慌ただしくしていると記録に残したことすら忘れてしまうことも。そういうときのために、自分が忘れたら損したり困るような“協力者”をつくり、覚えておいてもらう策があります。実際にこの原稿も締め切りどころか催促すら忘れていたのに、それを仕事にしている担当さんの必死の連絡に飛行機の中で気づいたから、こうやって掲載できているわけですし。

構成・撮影/杉原光徳(ミドルマン)

―[ひろゆきの兵法〜われら氷河期は[人生後半]をどう生きるか?〜]―

【ひろゆき】
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』

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