
ITmedia Mobileでは、2025年を代表するスマートフォンを決定する「スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2025」を開催しました。2025年1月1日から2025年12月中旬までに発売したスマートフォンからノミネートした主要機種の中から、2025年のベストスマホを決定します。
ノミネート数は「ハイエンド部門」と「ミッドレンジ部門」のそれぞれの部門で5機種ずつ。具体的な機種は以下の通りです(アルファベット順)。
ハイエンド部門
・arrows Alpha
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・Galaxy Z Fold7
・iPhone 17
・iPhone Air
・Xiaomi 15 Ultra
ミッドレンジ部門
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・AQUOS sense10
・CMF Phone 2 Pro
・Nothing Phone (3a)
・Pixel 9a
・Xperia 10 VII
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2025年の審査員は、ITmediaなどで活躍し、1年間を通じて携帯電話業界を取材してきた石川温氏、石野純也氏、太田百合子氏、佐藤颯氏、佐野正弘氏、島徹氏、ちえほん氏、山根康宏氏(五十音順)の8人とITmedia Mobile編集部です。審査員は、ハイエンド部門とミッドレンジ部門について、各25点の持ち点を配分して投票します。1位の機種には10点、2位以下の機種には1機種9点を上限として残りの15点を自由に配分できます。
では、審査員の配点とコメントを紹介していきましょう。
●石野氏:ハイエンドはGalaxy Z Fold7がダントツ “ジョブズの息吹”を感じたiPhone Airも9点に
ハイエンド部門
・Galaxy Z Fold7:10点
・iPhone Air:9点
・Xiaomi 15 Ultra:3点
・iPhone 17:2点
・arrows Alpha:1点
ミッドレンジ部門
・Nothing Phone (3a):10点
・AQUOS sense10:5点
・CMF Phone 2 Pro:5点
・Pixel 9a:5点
・Xperia 10 VII:0点
ハイエンドはダントツで「Galaxy Z Fold7」。悩まずに10点にしました。出オチ感すらあります。「iPhone Air」は薄型端末を切り開こうとした意味で、次点に値するとは思いました。Galaxy Z Fold7の10点に対して9点は入れすぎかと思いつつ、僕が点数を入れないと上位に入れないと思い、好きな“推し端末”として9点を入れました。点数的には6〜7点ぐらいかなと思いつつも、配点戦略としてこの点数にしています。iPhone Airは、スティーブ・ジョブズの息吹を久しぶりに感じられたのもよかったですね。一方で、「iPhone 17」はバランスはいいものの、新機軸には乏しいので、低めに抑えました。
arrows Alphaは当初、もう少し点数をつけようかと思ったのですがですが、ハイエンド部門は価格というよりも、機能面だったり、新しいユースケースだったりの価値を評価したかったので、結果的に1点になってしまいました。
ミッドレンジは、「AQUOS sense10」に10点を入れたい気持ちもありつつ、去年(2024年)と同じデザインで、カメラもセンサーは変えたとはいえ、センサーサイズが変わっておらず、引っ掛かる部分もありました。絵作りは“なんちゃってライカ感”があったりしていいのですが。いい機種ではあったのですが、もう殿堂入りで別枠にしてもいいのではとの思いもあり、新たな要素が少なかったので少し点数を抑えました。
一方でこれまでのミッドレンジとは違うアプローチをしていて面白かったのが「Nothing Phone (3a)」で、10点を入れました。Essential SpaceもAIの機能として新しい割に利便性が高く、このクラスの端末で使える点は高く評価しています。「Pixel 9a」も今までと違う差別化をしてきて、パフォーマンスもよかったので5点。Nothing Phone(3a)を評価して、デザイン違いで似たような仕様の「CMF Phone 2 Pro」に配点しないのも自然ではないので、こちらにも5点を入れました。この2機種とAQUOS sense10は、正直甲乙つけがたいと感じています。
「Xperia 10 VII」は、もう少し“Xperiaらしさ”を出してほしかったかなと思いました
●佐野氏:インフレ下で価格が魅力のarrows Alpha、ミドルで個性を出したNothing Phone (3a)を評価
ハイエンド部門
・arrows Alpha:10点
・Galaxy Z Fold7:9点
・iPhone 17:3点
・Xiaomi 15 Ultra:3点
・iPhone Air:0点
ミッドレンジ部門
・Nothing Phone (3a):10点
・AQUOS sense10:6点
・CMF Phone 2 Pro:3点
・Pixel 9a:3点
・Xperia 10 VII:3点
石野さんとは逆の話になってしまうのですが、Galaxy Z Fold7はいい端末でありつつ、消費者の多くが25万円はちょっと払えないということで10点は配点しませんでした。やっぱりインフレが今年(2025年)のテーマだったと思うので、その中でプライスに重きを置いたarrows Alphaを10点にしています。
残りをどうするか考えて、iPhoneはバランスのいいiPhone 17の方に3点。カメラ性能に魅力のある「Xiaomi 15 Ultra」に同じく3点を入れました。
ミッドレンジは、AQUOS sense10はいい端末で、例年通り評価されている端末ではあるものの、マンネリ感が拭えない。もう少しエッジの効いた機種が欲しかったところにNothing Phone (3a)が出てきたので、そちらに10点を入れました。
最近のミッドレンジには、正直それほど悪い端末がない。残りの3機種についても、性能差はあれど、それぞれいい特徴があるので、バランス良く3点ずつを配点しました。
●石川氏:ハイエンドか悩ましいarrows Alpha、方向性を変えたXperia 10 VIIを評価
ハイエンド部門
・Galaxy Z Fold7:10点
・iPhone Air:5点
・iPhone 17:5点
・Xiaomi 15 Ultra:3点
・arrows Alpha:2点
ミッドレンジ部門
・AQUOS sense10:10点
・Xperia 10 VII:6点
・CMF Phone 2 Pro:3点
・Nothing Phone (3a):3点
・Pixel 9a:3点
ハイエンドはGalaxy Z Fold7が順当に10点。iPhoneはエッジが効いているけど売れないiPhone Airと、面白くないけど売れるiPhone 17で割れたというところですね。
arrows Alphaはいい端末ですけれど、FCNT的にはハイエンドでも、世間的にハイエンドと呼んでいいのか引っ掛かるので2点にしました。Xiaomiに関しては去年(2024年)の方がインパクトが大きかったので、今年は少し物足りなかった印象です。あと、端末を出しすぎていてそれぞれのパンチが弱くなってしまっていた気がします。Ultraシリーズはもっと個性を出してほしかったと思います。
ミッドレンジに関しては、AQUOS sense10が強いというのが、自分の中では変わらないですね。Pixel aシリーズは、「来年(2026年)はPixel 10aが出るんでしょ」みたいな既定路線感が強いので、3点にとどめました。
一方で、あれだけ保守的なソニーが方向性を変えてきたXperia 10 VIIは評価したいという意味で6点。ハイエンドの「Xperia 1 VII」では品質問題が起きてしまったので、来年は頑張ってほしいなという気持ちもあります。
●太田氏:革新的だったGalaxy Z Fold7、もはや殿堂入りのAQUOS sense10
ハイエンド部門
・Galaxy Z Fold7:10点
・arrows Alpha:7点
・iPhone 17:4点
・Xiaomi 15 Ultra:4点
・iPhone Air:0点
ミッドレンジ部門
・AQUOS sense10:10点
・Pixel 9a:5点
・Nothing Phone (3a):5点
・Xperia 10 VII:5点
・CMF Phone 2 Pro:0点
Galaxy Z Fold7は、佐野さんもおっしゃっていた通り、コスト面を考えると万人におすすめできる機種ではありませんが、2025年を代表する革新性を感じたという意味で10点を入れました。AIに関しても、先駆的に取り組んでいることを評価しています。
arrows Alphaをハイエンドとして扱うか難しい面も確かにありますが、この価格、かつ“丈夫で長持ち”という部分はやはり評価に値すると思うので、7点を入れています。
iPhoneのどちらに点を入れるかは、ユーザーが求めているのは薄さよりもバッテリーだろう、という視点でバランスが取れていてお勧めしやすいiPhone 17の方を選びました。Xiaomi 15 Ultraもカメラフォンとして無二の存在なので同点を入れました。
ミッドレンジのAQUOS sense10は、それこそ“殿堂入り”のシリーズ扱いでいいかとは思いつつ、「Vocalist(ボーカリスト)」機能で通話音声をクリアにできるなど、使い勝手をアップデートしていたり、周辺機器展開を意欲的に行っていたり、と評価できる部分が多かったと感じています。
その他、5点ずつ割り振った3機種は、それぞれ毛色が違って選びきれなかったので、同じ点数を割りました。Xperia 10 VIIに関しては、シャッターボタン(即撮りボタン)を搭載しているなど、ソニーらしさを残しつつ、一般ウケするように頑張って変えようとしていた点を評価しています。Nothingはどちらか1つにしようと思いNothing Phone (3a)を入れました。
●山根氏:「iPhone Air」に重き1点を ミドルは「CMF Phone 2 Pro」の心意気に10点を
ハイエンド部門
・Galaxy Z Fold7:10点
・arrows Alpha:9点
・Xiaomi 15 Ultra:5点
・iPhone Air:1点
・iPhone 17:0点
ミッドレンジ部門
・CMF Phone 2 Pro:10点
・AQUOS sense10:9点
・Nothing Phone (3a):2点
・Pixel 9a:2点
・Xperia 10 VII:2点
ハイエンドはイノベーションのあった機種を評価しました。特に10点を入れたGalaxy Z Fold7は確実に薄くなって、普通のスマートフォンと同じレベルになった。ようやく「折りたたみ元年」にふさわしい年になったといえます。続くarrows Alphaは、絶対的なハイエンドかというと難しいところですが、FCNTがここまでのものを出したということを評価して9点を入れました。
Xiaomi 15 Ultraは、昨年(2024年)の「Xiaomi 14 Ultra」の方が革新性はありましたが、それでもカメラの性能は確かということで5点。実際にライターもかなりの人数がこの機種のカメラを使っていますね。
Appleについては、今年はiPhone 17シリーズがめちゃくちゃ売れて、サムスン電子を抜きました。一方で売れる端末が優れた端末か、というとそうではないと思います。特に「iPhone 16」シリーズに比べて重量が重くなっているのは見過ごせない。モバイル端末は、どんなに機能や性能が高まっても、重さが増すことは時代に逆行することだと思います。売れる端末としては認めますが、イノベーションがある端末ではなかったと思います。
とはいえ「iPhone Air」は新たなトレンドを作ろうとした部分を評価しました。ただ、これがなければiPhone全体の販売数はGalaxyを大きく上回ったことでしょう。結果として失敗だったと言われていますが、たった1点ですけど、重みのある1点です。
ミッドレンジは、「普通の人が、普通に買って、普通に使える端末」という見方をしました。CMF Phone 2 Proは、Nothingが手を伸ばしやすい価格帯の端末に、FeliCaを乗せてきたという心意気を評価して10点を配点しました。AQUOS sense10も、「これを買っておけば何も困らない端末」です。同点で10点を入れたいくらい。本当にAQUOS senseシリーズは、毎年殿堂入りでいいと思いますよ。
残りの3つはそれぞれ甲乙つけがたい特徴があります。ゆえに2点ずつを均等に配点しました。
●島氏:正統進化のiPhone 17に10点、Nothing Phone (3a)はAIへの取り組みを評価
ハイエンド部門
・iPhone 17:10点
・Xiaomi 15 Ultra:6点
・arrows Alpha:5点
・Galaxy Z Fold7:4点
・iPhone Air:0点
ミッドレンジ部門
・AQUOS sense10:10点
・Nothing Phone (3a):7点
・Pixel 9a:3点
・CMF Phone 2 Pro:3点
・Xperia 10 VII:2点
カメラにせよ、AIにせよ、高性能は当たり前でどこまで機能を隙なく詰められるか、というのが今年(2025年)の競走軸だったと思います。iPhone 17は超広角も4800万画素になり、ストレージも今後のAI時代に必要とはいえ256GBからにした。軽くて使いやすくバッテリーも強化され、もう少し性能を抑えたとしても納得できる端末でした。あと、eSIMのみになったことも話題になりましたね。一方で、iPhone Airはあまり評価できない端末でした。少しの薄さ軽さのために、カメラやバッテリーを犠牲にされてもと。世代を重ねずに、最初から大画面かつプレミアムな軽さのiPhone 17を出してくれればよかったのですが。
Xiaomi 15 Ultraはスマートフォンのサイズの中で可能なレンズやセンサーサイズの追求を真摯(しんし)に取り組んでいるモデルです。さらなる大型センサーや効果的な絞りの搭載は外部カメラでないと難しいでしょう。今こそ昔のソニー QX1のような、スマホ連携前提の外付け小型・高画質カメラが欲しいですね。
arrows Alphaはミッドレンジとして見ると、便利なハイエンド機能も備えた、注目の高コストパフォーマンスモデルです。ただし、ハイエンドとしては優等生だが特徴の少ないモデルという評価になってしまいます。ハイエンドならビジネス特化型や、らくらくホンを意識した高年齢向けハイエンドといった打ち出し方があってもいいのでは。このモデルをベースに、来年の商品展開に期待したいです。
今年は「AIやカメラをどう活用するか」という部分を注視していたので、Galaxy Z Fold7は私の好みから外れていました。折りたたみでAIやカメラを活用するという点では、コンパクトさと大画面を両立した普段使いしやすいZ Flip7や、ペン搭載のS25 Ultraを評価しています。Z Foldシリーズは、大画面と独自ブラウザを生かしたAI体験のさらなる充実を期待したいです。
ミッドレンジでは、AQUOS sense10が価格据え置きながらもカメラの体験をしっかり詰めてきたことを評価しました。ミッドレンジのカメラ性能の底上げだけでなく、絵作りの提案という方向性によるものです。飲屋街などをレトロで撮ると非常にエモい写真に仕上がり楽しかったですね。前モデルで気になっていた充電速度も上がっていて隙がない端末でした。そろそろ大画面モデルも欲しいところです。
Nothing Phone (3a)は、ミッドレンジながらもAIをどう使うかという課題に向き合った機種だったと思います。取りあえず撮りためたものをAIが解釈して便利に活用するかという部分――iPhoneシリーズでいえば、Visual Intelligenceだとまだ微妙でショートカットのカスタムに頼りたくなる部分のことですね。今の時代に向けて真面目に作ったスマートフォンだったと思います。あと、買えなかったのですがCommunity Editionのデザインが大好きです。
●佐藤氏:厚さ9mm以下で革新的だったGalaxy Z Fold7、Nothing Phone (3a)はコスパのよさを評価
ハイエンド部門
・Galaxy Z Fold7:10点
・Xiaomi 15 Ultra:8点
・arrows Alpha:7点
・iPhone 17:0点
・iPhone Air:0点
ミッドレンジ部門
・Nothing Phone (3a):10点
・CMF Phone 2 Pro:7点
・Xperia 10 VII:5点
・AQUOS sense10:2点
・Pixel 9a:1点
ハイエンドはGalaxy Z Fold7に文句なしの10点です。デバイスとしての革新的な要素をしっかり備えていて、2025年のトレンドでもある「折りたたみで閉じた状態で9mm以下」を実現したことを評価しています。折りたたみと普通のスマートフォンの境界をあいまいにする、2025年を象徴するデバイスでした。ソフトバンクでの取り扱いもありますし、高価な端末ではありますが、キャリアで1〜2年間使うなら、以前よりも無理なく手を伸ばせるようになりました。
次点のXiaomi 15 Ultraは、ズーム性能で今年1番だったと思うので8点を入れました。当然、GalaxyもiPhoneもしっかり注力している部分でしたが、Xiaomiがその上を行った。「2億画素の望遠カメラ」というキャッチーなキーワードにもインパクトがありました。価格も従来世代より2万円抑えて、分割購入にも対応して買いやすくなったことで、より多くの人に撮影体験を届けられる機種になったと感じます。
arrows Alphaは、急速充電や512GBの大容量ストレージなどで「10万円クラスのハイエンドスマホの体験ができる端末」として評価できました。レノボ傘下ではありますが、30分で80%〜90%の充電ができる機種は、国内メーカーだとないですよね。充電器が付属しているのもうれしいポイントです。
iPhone Airは、iPhoneが薄くなるということで業界に影響を与えたとは思いつつ、肝心の薄さに関してはGalaxy Z Fold7の方がより革新的だったので、点数を入れられませんでした。iPhone 17についても、イノベイティブではないですし、面白い端末でもないかな、ということで今回は点を入れませんでした。
ミッドレンジは、コストパフォーマンスを重視した配点をしました。上位はNothing Phone (3a)に10点とCMF Phone 2 Proに7点。特にNothing Phone (3a)は、カラーバリエーションが特徴的で、自分の世代から見て格好良く感じるスマートフォンで、ケースなしでも使いたいと思わせてくれるものでした。楽天モバイルに販路を広げていましたし、「人と違うスマホ」を求めたときに不自由なく使える選択肢になったと感じています。CMF Phone 2 Proもほぼ同じ理由ですが、より安価で、手軽に手を伸ばせるのが魅力ですね。
Xperia 10 VIIは、最初に香港で触って、思った以上に感触がよかったんですよね。中国系のミッドレンジモデルと比べると競争力で苦戦するところはあるでしょうが、フルモデルチェンジを経て、必要十分の性能を乗せながら追い付いてきたところは評価したいです。
AQUOS sense10とPixel 9aは、このスマートフォン・オブ・ザ・イヤーの常連で、毎年完成度を高めていっている。両機を並べたときに、より販路が広いAQUOSを高く配点しています。
●ちえほん氏:Galaxy Z Fold7は今後の期待を込めて減点 Xperia 10 VIIは“全部入り”を評価
ハイエンド部門
・Xiaomi 15 Ultra:10点
・Galaxy Z Fold7:7点
・iPhone 17:5点
・arrows Alpha:3点
・iPhone Air:0点
ミッドレンジ部門
・AQUOS sense10:10点
・Xperia 10 VII:9点
・Pixel 9a:6点
・CMF Phone 2 Pro:0点
・Nothing Phone (3a):0点
初の審査員ということで、今年(2025年)最も使ったスマートフォンを推させていただきました。取材をする中で、仕事を支えてくれたのがXiaomi 15 Ultraでした。何を撮ってもキレイで、どんなシーンにも対応でき、これ以外にない1台だったと感じています。
そして、革新的だったGalaxy Z Fold7が次点です。折りたたみなのに軽くて薄いのがすごい。一方で、Sペンが非対応になってしまったところは惜しかったですね。Galaxyならもっとできたのではないか、という期待を込めて7点です。
iPhone 17は、「誰にでもおすすめできる1台」として5点を入れました。本当に来年のモデルどうするんだろうかという出来ですね。arrows Alphaは、実際にハイエンドらしい体験ができますし、AI機能で設定を呼び出せたりする点で、ユーザーに寄り添う設計になっていることを評価しています。
iPhone Airについては大画面・薄さ・軽さのインパクトも強く、Apple製品としては、ここ数年で最も挑戦的で洗練された一台だと感じましたが、今回はGalaxy Z Fold7インパクトが大きかったため、配点としてそちらを優先しました。デュアルカメラを備えた後継機モデルが出ることを期待しています。
ミッドレンジは、シンプルにAQUOS sense10の完成度が素晴らしく10点を入れました。Vocalist機能を筆頭に、ユーザーに寄り添うAI機能があったことも印象的でした。
Xperia 10 VIIにはあまり点が入らないだろうな、と思いつつ9点を入れました。僕の中では好感触な1台でして、この価格帯のAndroidでイヤフォンジャックを搭載している数少ないモデルです。しかも音周りの設計も強化されています。microSDスロットにも対応していますし、デザインの刷新、リフレッシュレートの改善などもありました。コスパがいいわけではないですけれども、「使いやすくて全部そろっている」という点を評価しました。
Pixel 9aについては、誰でも簡単にいい写真が撮れるので頭1つ抜きん出ていた印象でした。AI機能についても、リアルタイムの文字起こしの精度など含め、Googleの強みが出ていました。
Nothingは両方ともいい機種だったのですが、順番に配点したら持ち点が足りなくなってしまいました。
●ITmedia Mobile編集部:ワクワクした「Galaxy Z Fold7」と安心する「AQUOS sense10」
ハイエンド部門
・Galaxy Z Fold7:10点
・arrows Alpha:7点
・iPhone 17:3点
・Xiaomi 15 Ultra:2点
・iPhone Air:3点
ミッドレンジ部門
・AQUOS sense10:10点
・Pixel 9a:4点
・Nothing Phone (3a):6点
・Xperia 10 VII:3点
・CMF Phone 2 Pro:2点
ハイエンドは、触ったときのワクワク感と回りの人に見せたくなるような感覚が伴うという意味で、Galaxy Z Fold7が10点にふさわしいと考えました。
7点を入れたarrows Alphaについては“新時代のハイエンド”と呼んでいいのではないかと思います。カメラで劣っている部分はありますが、このご時世に8万円台で買えるハイエンドというのは、それ自体革新的だと思いました。FCNTとしてのマーケティングや訴求方法もうまかったですし、実際に成果として出ていることも評価しています。
他は特に大きなコメントはありません。iPhone Airについては、触ったときの驚きもありましたし、記事も読まれたのですが、反応をみるに日本では薄型化よりも小型化が求められているんだろうな、という印象でしたね。
ミッドレンジに関しては、AQUOS sense10の対抗馬となるであろう「iPhone 16e」と票を分けることになるかなと予想していました。しかし、まさかのiPhone 16eを誰も挙げないという事態になりました。
その他、Nothing Phone (3a)は楽天モバイルと組んだことで飛躍の年になったと思うので、高めに配点しています。Pixel 9aも、カメラの出っ張りがなくなって、販路も広がって、売れ行きもよかった。Pixelシリーズのシェア拡大には貢献したのではないでしょうか。
Xperiaは、今年は「Xperia 5」シリーズがなかったことで、Xperia 10 VIIがその受け皿として機能した部分もあると思います。デザインも変えてきましたし、「即撮りボタン」も分かりやすいネーミングで、撮影体験やスクリーンショットを含めた実用性に貢献していたと思います。中島健斗氏を起用したCMで、これまでに取れなかった層へアプローチする姿勢も興味深かったです。
●選考結果を発表 2025年を代表するスマートフォンは?
以上で各審査員の点数が出そろいました。点数の高い順に集計した結果は以下の通りです。
ハイエンド部門
・1位:Galaxy Z Fold7:80点
・2位:arrows Alpha:51点
・3位:Xiaomi 15 Ultra:44点
・4位:iPhone 17:32点
・5位:iPhone Air:18点
ミッドレンジ部門
・1位:AQUOS sense10:72点
・2位:Nothing Phone (3a):53点
・3位:Xperia 10 VII:35点
・4位:CMF Phone 2 Pro:33点
・5位:Pixel 9a:32点
ハイエンド部門では、衝撃的な薄さを実現して革新性の高さが評価されたGalaxy Z Fold7が圧勝でした。2位には、機能と価格のバランスが評価されたarrows Alphaがランクイン。2024年のトップだったXiaomi 14 Ultraの後継機であるXiaomi 15 Ultraは3位に落ち着きました。iPhoneシリーズはiPhone 17とiPhone Airで票が割れたこともあり、順位は伸びませんでした。
ミッドレンジ部門では、2025年もsenseシリーズとしてAQUOS sense10がトップに立ちました。2位も2024年に「Nothing Phone (2a)」がランクインしたのと同じ流れでNothing Phone (3a)がランクインし、シリーズとしての評価が定着してきたことが伺えました。デザインを刷新したXperia 10 VIIと、Nothingの廉価モデルであるCMF Phone 2 Pro、定番のPixel 9aがそれぞれ肉薄する形で3〜5位に並びました。
参考:スマートフォン・オブ・ザ・イヤー歴代受賞機種
・2024年……ハイエンド部門:Xiaomi 14 Ultra(Xiaomi)/ミッドレンジ部門:AQUOS sense9(シャープ)
・2023年……ハイエンド部門:Pixel 8 Pro(Google)/ミッドレンジ部門:AQUOS sense8(シャープ)
・2022年……ハイエンド部門:Pixel 7 Pro(Google)/ミッドレンジ部門:AQUOS sense7(シャープ)
・2021年……ハイエンド部門:Pixel 6 Pro(Google)/ミッドレンジ部門:Mi 11 Lite 5G(Xiaomi)
・2020年……ハイエンド部門:iPhone 12 mini(Apple)/ミッドレンジ部門:AQUOS sense4(シャープ)、iPhone SE(第2世代)(Apple)
・2019年……OPPO Reno A(OPPO)
・2018年……HUAWEI P20 Pro(Huawei)
・2017年……iPhone X(Apple)
・2016年……HUAWEI P9(Huawei)
・2015年……Galaxy S6 edge(サムスン電子)
・2014年……iPhone 6(Apple)
・2013年……iPhone 5s(Apple)
・2012年……HTC J butterfly(HTC)
・2011年……Xperia acro(ソニーモバイルコミュニケーションズ)
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