米オープンAIの「チャットGPT」のロゴ=アメリカ・コロンバス 【ニューヨーク時事】米オープンAIの「チャットGPT」に代表される生成AI(人工知能)は、業務自動化の対象が特定作業にとどまる従来型AIと比べ最大30倍もの電力が必要とされる。「金食い虫」ならぬ「電気食い虫」だ。対話型AIに質問して回答を得るだけで、インターネット検索とは段違いのエネルギーを使う。
生成AIは膨大なデータを学習し、複雑な回答を導いたり、画像や動画を作成したりできる。これには米半導体大手エヌビディアが手掛けているような高性能半導体をデータセンターに組み込み、高度な計算処理を行うことが欠かせない。米シンクタンクは、従来型AIと比較して「10〜30倍の電力が使われる」と分析する。
米テクノロジー専門誌によれば、AIで5秒間の高画質動画を生成するのに必要な電力は、電子レンジを1時間使用するのと同程度となる。同誌はAIを頻繁に使う人を想定し、質問を15回、画像の試作を10回、動画の試作を3回行った場合の電力消費を推計。「電子レンジを3時間半利用するのに十分な量だ」と指摘している。