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<アメリカンフットボール日本選手権ライスボウル:オービック7−9パナソニック>◇3日◇日刊スポーツホールディングスほか後援◇東京ドーム◇観衆2万214人
パナソニックインパルスが1974年(昭49)の創部以来初の連覇を成し遂げた。5季ぶりの日本一を狙ったオービックシーガルズに9−7。タッチダウン(TD)こそ奪えなかったものの、日本を代表するキッカー(K)の佐伯眞太郎(34)が「現役最後」と決めた大一番で3本のFGを成功させ、チームの全9得点を挙げた。オービックは前半に先制TDも後半は封じられ、社会人の頂上決戦になった21年度以降で初の優勝を逃した。今季を最後にXリーグは再編され、最上位として発足する「Xプレミア」の開幕戦は5月3日に東京ドームで行われる。
大会史上最少スコアの張り詰めた空気を、集大成のキックが切り裂いた。創部50周年で9季ぶり日本一に返り咲いた昨年に続く、チーム初の連覇(通算6度目)。立役者は34歳のベテラン佐伯だった。第1クオーター(Q)に先手を取る42ヤードFG。4点を追う第3Qに49ヤードの長距離を右足で仕留めて1点差に迫ると、最終の第4Q3分20秒に28ヤードの逆転決勝FGを沈めた。
前半2本を外した重圧を振り払い「キッカー泣かせの展開だったけど、思い切った。今季で最後の覚悟だったので」。TDゼロに抑えられた攻撃陣を救い、高山ヘッドコーチ(HC)に「眞太郎で負けるのなら悔いはない」と言わしめた。
中学時代はサッカーのガンバ大阪ジュニアユース堺でボランチを務め、清風高を経て立命大でアメフトに転向した。1年時に甲子園ボウルで早大を破って日本一に。正確で飛距離ある右足を売りに、キッカー&パンターとして日の丸を背負う全日本の常連となった。
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4歳上の兄栄太とともに米4大スポーツで唯一の日本人未踏、初の米プロNFL入りにも近づき、一時渡米を重ねた。今も「正直、負けてへん」と国内最高峰だが「いい状態で退きたい」と今季を節目に。準決勝の富士通フロンティアーズ戦は、残り7秒の決勝FGでMVP。23年度まで3連覇を許した宿敵を倒すと、この日も自軍の全9得点を挙げて有終の美を飾った。
前半2本のミスが出た後のハーフタイムも「真太郎でいくぞ」と託されたように、主軸であり続けた。「最後は、迷わず蹴ったつもり」。心置きなく右足を休められる。後を継ぐ選手たちは「3連覇」と口をそろえ、高山HCも「5ちゃう?」と笑顔でV5宣言も、止められる気配がない。その黄金時代をもたらしたチーム最年長、在籍12年目の佐伯が、常勝の礎を築きスパイクを脱ぐ。【木下淳】
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