画像はイメージです安く長距離移動ができる「夜行バス」。寝ている間に目的地に到着できる便利さもあり、お金のない学生だけでなく早朝や深夜の予定があるサラリーマンにもおなじみの交通手段となる。
そんな夜行バスだが、最近では外国人旅行者も多くなり、さまざまな車内トラブルが起きているという。今回、夜行バスのトラブルについて話を聞いたのは、都内に住む安田真吾さん(仮名・23歳)。大阪出身の安田さんは、地元の大学を卒業して現在は東京にあるIT企業で勤務している若手サラリーマンだ。大阪に残してきた彼女と遠距離恋愛中で、週末になると夜行バスを利用して帰省しているのだとか。
◆イヤホン無しYouTube鑑賞やビデオ通話も…
「彼女は同じ大学の後輩で、大阪に住んでいます。そのため、値段が安い夜行バスを毎週のように利用しています。昨年だけでも、夜行バスで東京と大阪を40往復以上したので、かなりのヘビーユーザーだと思います」
夜行バスを頻繁に利用している安田さんだが、毎回乗車するたびに何かしらのトラブルに車内で遭遇するという。
「特に多いのが、外国人観光客のマナー違反です。旅行でテンションが上がっているからか、周りが寝ていても関係無しにおしゃべりしますし、走行中なのに平気で車内をうろうろ移動する。運転手さんが注意するアナウンスもうるさく、外国人が乗車していると毎回のように起こされてストレスです。また、時差ボケなのか車内で寝ない外国人は意外に多く、夜中までイヤホン無しでYouTubeを見ることもあるし、はてはビデオ通話をする常識ハズレさも」
◆おじさん客が「ホルモン焼きとビールで晩酌を…」
また、密閉された夜行バスならではの「ニオイ」に関するトラブルにも、安田さんは何度も遭遇しているそうだ。
「値段が高めで個室がついているバスなら気にならないのですが、3列シートや4列シートだと、隣や前後のお客さんのニオイがダイレクトにくる。特に、喫煙者のおじさんが乗っていると、換気はしているもの独特なヤニのニオイが周囲に立ち込めて気持ち悪くなる。また、シニアの方は口臭がひどいケースも。ただ、口臭や体臭は注意できなく、ひたすら我慢するしかない。あと、意外に多いのが靴や靴下を脱いで、車内に悪臭を漂わせるおじさんです。テロともいえるニオイで、逃げ場もないし地獄です」
また、「臭い」に関連するのだが、食事のマナー違反を行う客も非常に多いという。
「夜行バスでは、『ニオイの強いものはお控えください』と多くの会社が規定にしていますが無視する人は多い。マックやケンタなどのファストフードもかなり嫌ですが、最悪だったのはホルモン焼きをあてに晩酌しだしたおじさんです。ホルモンの独特のニオイが充満して、しかも大量にビールを飲んでゲップを連発する始末。途中、他の乗客に注意されていましたが、その晩酌オヤジは逆ギレして車内が最悪な雰囲気になりました」
◆深夜帯に「いきなりそばをすすりはじめた」
さらに、消灯後の食事はNGの場合が多いが、平気で無視する輩もいるのだとか。
「外国人観光客は、ルールを理解していないのか、深夜になって急に食事をする場合が多い。クチャクチャ食べる音で目を覚ますこともあり、最悪の気分になります。また、一番驚いたのは『そば』です。コンビニで売っているそばを買っていた人が、なぜか深夜の静まり返った車内でいきなり食べはじめた。『ズルズル!』とすする音が車内に響き渡り、驚いて起きたことがあります」
さまざまなトラブルに巻き込まれている安田さんが、自己防衛するためのヘビーユーザーらしい対処法を教えてくれた。
「ノイズキャンセリング機能がついているイヤホンは必需品です。自分で音を遮断しないと寝ることもできないので絶対に必要。また、悪臭対策には、活性炭フィルターなどが入ったマスクが最適です。Amazonなどで、臭いをカットする業務用のマスクをまとめ買いし、夜行バスに乗る時は絶対に持っていくようにしてます。意外に、光も気になるのでアイマスクもあったほうが良い」
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安田さんの自己防衛術を参考にして、快適な旅路を自己プロデュースしたいものだ。
<TEXT/高橋マナブ>
【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている