訪問介護が倒産ラッシュ 介護事業者176件、2年連続で過去最多

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2026年01月14日 07:20  ITmedia ビジネスオンライン

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2025年「老人福祉・介護事業」倒産動向を調査

 東京商工リサーチの調査によると、2025年の「介護事業者(老人福祉・介護事)」の倒産は前年比2.3%増の176件となり、2年連続で過去最多を更新した。コロナ禍前の2019年と比べると約6割増加している。特に3年連続で最多を更新した「訪問介護」事業者の倒産が91件(同12.3%増)と突出し、全体の件数を押し上げた。


【画像】「老人福祉・介護事業」の倒産件数(年次推移)


 2025年に「訪問介護」の倒産が増加した要因としては、介護報酬のマイナス改定の影響が大きい。ヘルパー不足に加え、ガソリン代など運営コストの上昇も資金繰りを圧迫した。


 2024年に過去2番目の件数だったデイサービスなどの「通所・短期入所」は、前年比19.6%減の45件となった。2024年に最多だった有料老人ホームも、同11.1%減の16件と減少に転じた。ただし、いずれも高水準で高止まりしている。


 認知症老人グループホーム(以下、GH)や特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などのうち、認知症老人GHの倒産は9件(前年は2件)と急増した。住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)との競争に加え、物価高や職員不足により、定員まで受け入れられないケースもあるという。


●倒産原因、規模は?


 介護事業者の倒産原因は、利用者の獲得競争や人手不足による利用率の落ち込みが大きく、「売上不振(販売不振)」が140件(構成比79.5%)と約8割を占めた。形態別では、「破産」が160件(同90.9%)、「特別清算」が14件(同7.9%)と、大半が再建を見通せない消滅型だった。


 規模別では「資本金500万円未満(個人企業ほかを含む)」が128件(同72.7%)、「負債1億円未満」が141件(同80.1%)、「従業員10人未満」が142件(同80.6%)と、規模が小さい事業者が多数を占めた。


 東京商工リサーチは「政府による人件費支援などはあるものの、介護業界の人員確保やコスト上昇への対応は、自助努力だけでは追い付かないレベルまで深刻さを増している。2026年も倒産が続く可能性が高い」と分析する。また「高齢者のニーズに沿った介護サービスの提供や介護離職を防ぐためにも、国や自治体は倒産抑制の取り組みと併せて、一層の運営効率化に向けた支援を強化する必要があるだろう」と指摘した。



このニュースに関するつぶやき

  • そもそもこの物価高にあって、介護報酬(医療も)の改定は毎年やらないと経営側は評価を上げてもらってももたないと思う。さらに医療に比較して報酬も低すぎる。もっというと在宅は無理があるので何とか居住型にしてください。
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