「昔ドコモで『Nのケータイ』使っていました」──“N504i”の画像公開でSNS沸く

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2026年01月15日 06:10  ITmedia Mobile

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N504iは折りたたみ型で、高精細TFD液晶とLCフォントによる視認性の高さが特徴だ。ディズニー専用モードや40和音など演出面が充実し、T9方式と予測変換で文字入力も効率化。辞書追加も可能で、実用と娯楽を両立した高機能機だ

 NTTドコモは2026年1月14日、公式Xアカウントで4分割した画像を公開した。一見すると何の写真であるか判別しにくいが、4枚を縦に並べることでフィーチャーフォン「N504i」の外観の全てが分かる仕掛けだ。NTTドコモは「タップしてみると…?あの頃、クラスの誰かが必ず持ってたN504i」という文言を添え、かつての携帯電話ブームを象徴する端末として紹介した。


【その他の画像】


●2002年に登場した「N504i」の特徴:高解像度ディスプレイや2Dアニメーション作成技術を搭載


 N504iは、504iシリーズの3機種目として登場した。メーカーは「NEC」で、NTTドコモが2002年5月27日に発表し、同年5月29日に関東甲信越地区で発売した。その他の地区についても、同年6月中旬にかけて順次販売するスケジュールを組んでいた。


 筐体は折りたたみ型を採用しており、背面にはサブ液晶ディスプレイを備えていた。メインディスプレイには2.2型サイズの6万5536色表示「TFD液晶」を搭載していた。この液晶は162×216ピクセルという当時としては高い解像度だった。フォントは20ドット、16ドット、10ドットの3種類で、それぞれの設定において8文字×8行、10文字×10行、16文字×15行の文字表示が可能だった。「シャープ」が開発した液晶専用の「LCフォント」を採用しており、画面上での視認性を高める工夫を施していた。


 エンターテインメント面においても、N504iは多くの機能を備えていた。内蔵の「iアプリ」には、ミッキーマウスのキャラクターを使用した待ち受けアプリ「Painter Mickey」など3種類が用意されていた。端末内にはiアプリを15件から最大45件まで保存することが可能であり、ユーザーは好みのソフトをダウンロードして楽しむことができた。着信メロディについては40和音に対応し、より表現豊かな音源の再生を実現していた。


 また、待ち受け画面や発着信時のアニメーション、着信音、ボタン確認音などを「ディズニー」のキャラクター一色に設定できる「Disneyモード」も搭載。このほか、2Dのアニメーションを作成できるベクタ技術「E-アニメータ」も採用していた。この技術は「J-フォン」などのシャープ製端末も搭載していたもので、動的なコンテンツの普及に寄与した。


 日本語入力環境については、少ない打鍵数で効率的に文字を打ち込める「T9」方式を採用。さらに、予測変換機能である「ワード予測」の導入により、従来よりもスムーズな文章作成が可能となった。メーカーサイトからは最大5つまで辞書のダウンロードが行える仕組みで、タレント辞書やスポーツ辞書といった専門的な語彙(ごい)を追加して、個々のユーザーに合わせてカスタマイズができた。


●SNSに寄せられた反響と思い出の声


 NTTドコモのポストには「昔ドコモで『Nのケータイ』使っていました」との声が多数寄せられた他、当時の利用体験を振り返る声があふれた。


 NEC製の端末が圧倒的な支持を得ていた時代背景を象徴するように、「N504iについては記憶が曖昧な部分もありますが、ガラケー時代はずっとNシリーズを愛用しておりました。当時のことをいろいろと思い出します」という感想や、「当時はNECの携帯電話が一番の人気を誇っていたことを、今の若い方々はご存じないかもしれません。そもそも、NECという企業自体を知らない可能性もあるのではないでしょうか」といった、時代の変遷を感じさせる意見が見られた。


 端末の普及率についても多くの言及があり、「懐かしいですね。ガラケー時代はNシリーズ派でした。当時はN504iが高価だったため、型落ちのN503iSを使用していました。その後、カメラ付きが欲しくてN504iSに買い替えたものです」という具体的な機種変更のエピソードが語られた。また、高校時代におけるステータスとして捉えていた層も多く、「高校時代、NECの折りたたみ携帯を持つことは1つのステータスでした」や、「当時、ドコモのNシリーズ、特にカラー液晶を搭載したN502itを持っていた生徒は、クラスの中でも一目置かれる存在でした」といった声が寄せられた。


 また、別の人は「Nパカという響きがとても懐かしいです。私が人生で初めて手にした携帯電話でした」と、折りたたみ携帯を開閉する動作そのものが自身の記憶に深く刻まれていることを紹介した。中には現在も端末を保管している熱心なユーザーも存在し、「今でも大切に保管しています。年に数回充電していますが、今でも問題なく起動します」といった報告もあった。


●当時のシンプルさを求める声も──「またガラケーを使いたい」


 近年のスマートフォンへの依存に対する反動からか、当時のシンプルさを求める声も確認できる。「またガラケーを使いたい気持ちがあります。スマートフォンとの2台持ちは費用がかかるので、昔のようなチャージ式のプリペイド携帯として復活してくれたら、好きな折りたたみ機種を選んでぜひ購入したいです」や、「ガラケーに戻ることで、スマートフォン依存から抜け出したいと感じることもあります」といった意見は、利便性が向上した現代においても、過去の端末が持つ魅力が色あせていないことを示している。


 日本国内にはフィーチャーフォンを現在も求める人が一定数いる。NTTドコモは2025年8月に「らくらくホン F-41F」を発売。そのメーカーであるFCNT 統合マーケティング戦略本部 マーケティング統括部 副統括部長の正能由紀氏は、同年6月の製品発表会で「らくらくスマートフォンが進化していく一方で、やっぱり、らくらくホンがなくなったら困るというお客さまの声をいただいている」と話していた。


 今回のNTTドコモによる投稿は、かつての携帯電話市場をリードした名機の魅力や実力を再認識させるとともに、多くのユーザーにとっての青春時代や当時のライフスタイルを呼び起こすきっかけとなった。N504iをはじめとするフィーチャーフォンが築き上げた文化は、独自の進化を遂げたガラパゴス島になぞらえて「ガラパゴスケータイ」(ガラケー)とやゆされることが多く、過去の物として捉えられがちだが、形を変えた現代のモバイル社会においても、人々の記憶の中に確かに息づいているようだ。



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  • ガラケーでもスマホでも、俺の実家に電波をつなげてくれれば文句は言わん。
    • イイネ!4
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