
人手不足が叫ばれる昨今だが、現場の状況を無視した無理な人員配置は組織の崩壊を招きかねない。投稿を寄せた40代男性(医療・福祉・介護)は、勤務先のあまりに無茶苦茶な運営に「この会社終わってるな」と感じている。
「姉妹会社の人手不足を理由に、本部にいる職員を次々に出向させ、本部まで人手不足になり混乱している。新しい職員が入っても教える時間を作る暇がなく、いつもぶっつけ本番」
男性自身も、やる人がいないという理由で現場へ異動になった。(文:篠原みつき)
初日から「丸投げ」で1人放り込まれる
当時の異動先の状況をこう振り返る。
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「話を受けた時点では1ヶ月程度の引き継ぎがあるものと思っていた。結局丸投げで初日から1人放り込まれ、事務室では何がどこにあるかもわからず最初の頃はパート職員からも反発されながらなんとか少しずつ仕事を覚えていった」
まともな教育体制がないまま現場に立たされるストレスは計り知れない。上長も異動したばかりで質問しても「うやむやな返答」しかこなかったという。男性の苦労はこれだけに留まらず、労働環境も劣悪だったようだ。
「ストレスと疲労だけが溜まり、タイムカードも導入されていないため残業代も全額支給されなかった」
6人体制が2人に激減……
さらなる追い打ちが男性を襲う。またしても人手不足の別の課に異動になったのだ。その際、驚くべき人員配置が行われた。
「これまでパート含め6人で回していた現場に配属されたが、今度はパート1人と私1人の2人体制。どう考えても残業時間は確実に増え、仕事量も増量した」
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人数が3分の1になれば、現場が疲弊するのは当然だ。さすがに「見かねた上司にピンポイントでフォローに入ってもらえていた」というが、切実な思いをこう吐露する。
「なぜこのような無茶苦茶な運営になるのかを上層部には深刻に考えて欲しかった」
しかし、経営層にその思いは届いていなかったようだ。
「理事長は、課長からの報告を全てと考えており、現場の声は全く届かない。課長は自己評価を高めるために都合の悪い報告はなるべくあげないようにしていたように思う。理事長からは少人数でも十分やれていると過大評価されていたのだと思う」
中間管理職が保身のために問題を隠し、トップへが誤った判断を下す悪循環に陥っていた。しかも男性はその後、さらなる頭痛のタネを抱えることになる。【後編へ続く】
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