亡き弟に捧ぐ金メダル 涙の別れを乗り越え自転車・梶原悠未が誓う再出発の走り「弟の強さを体に乗せて」

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2026年01月17日 06:06  TBS NEWS DIG

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2021年東京オリンピック・自転車競技のトラック種目女子オムニアム銀メダリスト、梶原悠未(28、TEAM Yumi)の弟・彪吾さん(ひょうご、享年・26)の葬儀が15日、近親者のみで行われた。梶原は「小さい時から一緒に遊んできた。その思い出と共に弟の強さを体に乗せて走っていきたい」と、決意を語った。

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彪吾さんの肺にがんが見つかったのは今から2年ほど前。彪吾さんは通院して抗がん剤治療を続け、自宅で療養生活を送った。しかし昨年10月、医師から余命宣告を受け、今月13日に、肺がんのため亡くなった。

梶原は、例年1月は温暖な気候の沖縄で日本代表の合宿に参加するが、病床の弟と向き合う時間を大切にしたいと、練習拠点の静岡県・伊豆に留まり弟の最期を看取った。「苦しくて息切れしている時でも『ありがとう』って周りを気遣ってくれて、弟から家族を大切にすること、人を思うこと、人に優しくすることを教えてもらった」。
 

母との二人三脚で目指した東京五輪「母を独り占めすることもあった」

梶原は高校生の時に競泳から自転車に転向、2019年には東京五輪の開催を見据え、練習拠点の伊豆で母親との同居生活を始めた。

二人三脚の努力は実を結び、2年後の東京五輪ではオムニアムで自転車競技女子初となる銀メダルを獲得した。「東京五輪で銀メダルを獲った時は母の次にメダルを弟の首にかけて、すごく喜んでいた。(練習で私が)母を独り占めすることもあったけど我慢してくれて、本当に強い人だった」。
 

失意の時、弟から言われた言葉「生きているだけで丸儲けじゃん」

そして2024年、彪吾さんに病が発覚した頃、梶原はパリ五輪に女子チームパシュートと女子オムニアムで出場した。しかし、パシュートは10位で予選敗退、2大会連続メダルを目指したオムニアムは、17位に沈んだ。失意の中、帰国した梶原に抗がん剤治療を始めた彪吾さんが声をかけた。

「『なんでそんなに暗い顔をしているの?抗がん剤治療をして手術したけど幸せだよ。生きているだけで丸儲けじゃん』って明るい顔で言われて。その言葉が本当に忘れられなくて、励まし合ってきた」

辛いはずの闘病生活を送っている弟からの前向きな言葉が、梶原の背中を押した。「弟のためにも、最大の目標である(9月の)アジア大会でのオムニアム3連覇と、10月の世界選手権で金メダルを獲りたい」。彼女は再び、前を向き自転車競技に取り組んだ。

梶原は3月開幕のワールドカップで始まる新シーズンへ向け、すでに走り出している。今年も去年同様、拠点としている伊豆で練習を積み、状態を仕上げていくという。「いつも練習している山で弟の葬儀ができて、これからは毎日、弟と一緒に練習ができる」。亡き弟への思いを胸に、梶原は再スタートを切った。

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  • 弟さんは、本当に本当に強い人でしたね!なので、弟さんに負けずに「金メダル」を目指して下さい。
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