
2000年代前半頃、パチンコ屋は凄かった。店の中が空調も追い付かないぐらいタバコの煙で充満していて、当時はイベントもバンバンやっていたし遊技台の出玉も今ほどしょぼくなかった。
特にパチスロコーナーの高設定ATは、ガタイのいい男性たちが開店と同時になだれ込み、多少のトラブルがあったとしても店員もそれほど神経質でなく、問題とならなかった。
やんちゃな人たちが多くて、若くてイキってるあんちゃんは当然多かったが、当時のおっさん客の中には夏なのに長袖を着てたり、気合い入りまくりのパンチパーマのおっさんがいたり。
僕は非力だったので、そういう人たちが好んで打つ射幸性の高い台は避けて、二線級の台ばかり打っていた。それぐらい昔はストレートに遊技客が怖かったのだ。
実際、暴力沙汰に発展する客同士を目撃したことあるけど、当時の騒音だらけのホールですら人が殴り合う音が大音量で聞こえるんだもの。あんなのとやりあったら一撃で首が折れてしまう。なので彼らと狙い台がバッティングすることがないよう、マイナー台ばかり打っていたのだ。
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しかし時代は流れ、今はそういう客層もかなり減った。……逆に増えてきたのが、純粋な暴力性とはまた違う怖さを内包した客たちだ。(文:松本ミゾレ)
今のホールも変な人が多いぞ!
先日、みんな大好き5ちゃんねるに「パチンコ屋で絡まれた経験を語ろう」というスレッドが立っていた。昨今のパチンコホールってのはもう通常レートより低貸しばかりが人気になって久しい。昔みたく鉄火場状態で日に30万とか40万とか勝ってる人を後ろで眺めるといった事例も減っている。
低貸しがメイントレンドとなると当然射幸性は落ちるはずで、そうなるとそこまでパチンコ・パチスロに狂う奴なんか減るはず……なんだけど、そうはならんのよね。逆に低貸しが流行したことで、お金がなくて時間があるような、ちょっと変な人が増えたようだ。
このスレッドを立てた人物は、0.2パチを打っているときに嫌な目に遭ったという。以下、その書き込み。
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「ガロのインパクトを打っていたら隣の奴が肘で強く何回か小突いてきた。音量3で打っているのがうるさいとの事。そいつが言うには通常時は音量1で当たった時だけ音量2でやれとの細かい指導。今時肘で強く何回も小突いたら傷害罪でパクられるよマジで」
こんな感じで、音量調節をしろ、と小突かれながら指摘されたのだそうだ。
……0.2パチなんて何が楽しくて打つんだ? って気になってしまうが、そういうレートが極限まで低いところにこういう自治厨みたいなのがいるんだね。0.2レートをやる意味が感じられないので近寄ったことはなかったけど、今度観察してみたくなるなぁ。
他にも似たような絡まれ経験談がいくつかあるんで、そちらも引用させていただきたい。
「新台で1台だけ空いてる所に座ったら隣が連れと打っててずっと喋ってて俺がすぐ当たって10連くらいしたら『まだ連チャンしてる』って聞こえてきて鬱陶しかったわ。 うるさいから聞こえてないと思ってんのかよ」
「なんか話かけてくるオジサンが最後に電車代貸してくれってw『は?』って行ったらいなくなった」
「(パチンコ屋にて)バックで駐車しようと思ったら後の車が車間50センチくらいピッタリくっついてきて駐車出来ずに止まったらクラクション押しっぱなしで鳴らされた」
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と、こんな具合。スレッド自体の伸びが悪いのであんまりエピソードは拾えないんだけど、まあ全国にホールはあるわけだから、おかしな人もそりゃたまには来るよね。そういうおかしな奴に因縁つけられるのは嫌だなぁ……。
民度が高い必要はないけれど……
そういえば。今年の正月、東京で雪が降った日があったでしょ。あの日の夜に彼女が初打ちするって言うので、ホールに付いていった。と言っても僕は打たずに、店の周りをウォーキングして日課のカロリー消費に躍起だったんだけど、ちょいちょい様子見にホールに入ってると、やっぱ変なのいるんだよね。
低貸しコーナーでイライラしながら打ってて、立ち上がってわざと他の客にぶつかるように移動するみたいな人。しかも臭かった。年始早々臭いってどういうことだよ。昔ならああいう奴は即座に喧嘩売っちゃだめな人にシメられてたんだろうけど、今はそんな人いないからね。
僕も危うくこのぶつかりおじさんに突撃されそうになったけど回避に成功した。くわばらくわばら……。それにしても、20年以上ホールに通ってきたが、正直僕は他人のトラブルは見たことがあるけど、自分が絡まれたことってないんだよね。それは冒頭で書いたように、怖い人たち、どう見てもカタギでないおっさんが好む台を避けて遊んでたからってのも大きいかもしれないが、もう一つ。やっぱりレートかな。レートで民度って変わるのだ。
僕が年始に見かけたぶつかりおじさんも思いっきり5スロ打ってたし、レートが低いとこれに比例して、遊ぶ予算が少ない人が集まる。普通に考えて、予算が多ければ通常レートに行くわけだからね。財布に10万ぐらい入れてるのに、好んで5スロを打つ人よりも、財布に1万以下しかない人のほうが絶対多い。それが低貸しコーナーだ。
そんな少ない予算で賭博するとなると、そりゃもう精神的に余裕がなくなる。余裕がなくなって隣の台の音量が気になったりするんだろうな。もちろん通常レートでも神経質なのはいるけど、そういう人は多分手をつけちゃダメな金を使って賭博してるんだろう。テンション的には乏しい予算で打ってる低貸し依存と変わらない。
今もたまにパチンコホールでは刃物沙汰って起きるけど、何年か前には低貸しでトラブルになった相手を刺殺して逮捕された事件もあったっけ。低貸しコーナーは低予算でのんびり遊べるのがウリなんだろうが、実際には低予算しか捻出できない依存症のるつぼになってるのだ。
