衆院が解散され、自民党の麻生太郎副総裁と握手する菅義偉元首相(奥左から2人目)=23日午後、国会内 23日の衆院解散を受け、少なくとも与野党の前職9人が27日公示の衆院選への出馬を見送る見通しだ。多くは政界を引退する。9人には自民党の菅義偉元首相(77)、共産党の志位和夫議長(71)ら各党を支えてきた重鎮が含まれる。
大方の予想を裏切る早期解散となったため、進退の判断が遅れているケースもあるとみられ、不出馬の前職・元職は増える可能性がある。
菅氏は当選10回を重ね、第2次安倍政権で歴代最長の7年8カ月にわたって官房長官を務めた。安倍氏退陣を受け、2020年9月から約1年間、首相として新型コロナウイルス禍への対応などのかじを取った。志位氏は当選11回で、23年間にわたり委員長として党をリードした。
自民の佐藤勉元総務会長(73)、遠藤利明元総務会長(76)も一線を退き、地盤をそれぞれ元秘書、長男に譲る。旧民主党から自民に移った松本剛明元総務相(66)も引退する。
夫婦で国会議員を続けてきた立憲民主党の寺田学氏(49)は議員活動と家事・子育て・介護の両立が困難になったとして政界を去る。議員活動は妻に委ねるとしている。
解散後、記者団を前に議員生活を振り返った遠藤氏は「自民は柔らかくなり過ぎた。議論の場が少し弱くなった気がする」と述べ、後輩議員に奮起を促した。