
ハヤトは、早朝に夫の財布から1万を盗み、父の日のプレゼントを買うと言って出かけ、カードショップでカードを買い、余ったお金でクレーンゲームをして遊んでいたのだそう。表情をなくし、淡々と話し続けるハヤトを見つめながら、今までの頑張り屋さんのハヤトが走馬灯のように思い浮かびました。

苦しくなって小さなSOSを私たちに何度も送っていたハヤト。そのハヤトの変化に私たちは気が付かなかった。いや、気付こうとしなかった。私たちはいつも、ハヤト自身をテストの点数だけで評価していたのです。私の目から涙が溢れていることにハヤトが気付きました。私はハヤトを抱きしめて言いました。



お金を盗んで嘘ついて遊びに行ったことを淡々と話すハヤトを見て、私は「なぜそんなことをしたのか」と問いただすことよりも、どこで間違えてこんなことになったのか……そればかり考えます。
ハヤトはいい子でした。私たちもハヤトが元気で笑顔で暮らしてくれれば、何も望まない……そう思っていたはずなのに……。いつしか私たちはハヤトに「期待」という名の毒薬を与えていたのです。
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ハヤトが悪いんじゃない。受験が悪いのでもない。ハヤトを上手にサポートしてあげられなかった私たちが未熟だったのでした。
久しぶりに思いっきりハヤトを抱きしめて泣いた父の日に、私たちは中学受験から撤退することに決めたのでした。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・石井弥沙
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