
「中学受験をやめよう」このことに関して、ハヤトは何も言いませんでした。ただ赤ちゃんのように泣くだけだったのです。
翌週、私はハヤトが学校に行っている間に塾に行き、内田先生に警察のこと、お金のこと、自分たちがいかに至らなかったことなどを話しました。こうして私たちは塾もやめました。


それからはハヤトは「普通の小学6年生」として過ごしました。放課後は友達と遊び、夜は宿題や学校の勉強をして、弟とゲームをして遊んだりテレビを観たり。
そんなある日、受験をやめると決めた父の日から、ハヤトとはぎこちない会話をしていましたが、今日はノリノリで話しかけてきてくれました。
|
|
|
|



中学受験の勉強をやめてから、最初は有り余る時間をどう使っていいのか分からない様子でした。
改めて、日常生活のほとんどを勉強に費やしていたことを思い知らされました。
そんなとき、学校でプログラミングの授業を受けたハヤトは、久しぶりに興奮気味で話をしてきます。
かつて勉強のために取り上げてしまったプログラミング。ハヤトの目を一番輝かせるプログラミングを、私はもう一度再開させることにしたのです。
するとハヤトの目はみるみる輝きを取り戻していきました。今は勉強のことよりも好きなことをして過ごしてほしい……そう思って夏休みを過ごすと、内田先生から「プログラミング受験」という言葉を聞くことになるのでした。
|
|
|
|

