
<猛虎リポート>
WBCを戦う侍ジャパン30人が4日に出そろった。夢舞台にほんのわずか届かなかった阪神才木浩人投手(27)は「Xデー」を迎えて何を思ったのか。心のひだに触れさせてもらった。【柏原誠】
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4日の午後3時過ぎ。才木に声をかけた。「嫌な気持ちにさせたらすみません」と断った上で、ストレートに聞かせてもらった。NPBの発表から数分後。侍ジャパン最後の1人が吉田正尚に決まったと告げると、才木は顔を上げた。「あ、そうですか。へえ、そうなんですね」。意外なほど明るいトーンだった。
外れることは知っていた。ただ、知ったのはつい最近。キャンプ直前まで、実はWBC球を握っていた。選出の可能性がほぼ消えたという通達を受けた。その後10人が追加発表された。もっと言えば、心情的にはさらに前の12月末にはあきらめの境地に入っていた。「最初にロッテの種市君が選ばれたじゃないですか。結構キャラがかぶっているから『あ、もうないか』という感じで」と語った。
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「強がってるわけじゃないですよ」と繰り返した。記者も正直に「強がっているのでは…と思ってしまう」と伝えると、才木はほほえんだ。「もちろん、選ばれたらうれしい。普通の人が経験できることじゃないから。でも選ばれなかったら、それはそれ。まあ普通に調整すればいいか、くらいに思っていたから。ドンマイ! って感じっす」とカラリと笑った。
27歳。昨季、防御率のタイトルに輝くなど脂が乗っている。メジャー志向を公言し、目線を常に高く置いている投手だ。今大会への思いはあったはず。「次の大会の時に出たいっていう気持ちがあれば、選ばれるような成績を出せばいい。やっぱり、選ばれるだけの結果、実力がないわけで。去年は数字ほどのいい内容ではなかったから。それはもう自分の実力不足だから。しゃあないなって」。複雑であろう胸中を、100%の反省でまとめた。今は、自分を磨き上げることしか頭にないのだと感じた。
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