
「ワイヤレスイヤフォン」にはさまざまなタイプがありますが、その一つが耳をふさがない「オープンイヤー型」というものがあります。周囲の音も聞き取りながら使えるため、路上でのランニングや通勤・通学の際にも、安心して使えます。
【画像】2026年に注目したい「オープンイヤー型ワイヤレスイヤフォン」3選
また、ビデオ会議をしながら作業をしたり、家事をしながら音楽を聴いたりといった“ながら聴き”が定着したことで、現在ではすっかり定番のアイテムとなりました。
筆者は、スマートフォンなどのモバイル機器や通信サービスを主な取材ジャンルとしており、オーディオ製品に精通しているわけではありません。ただ、ジョギング中に音楽を聴く習慣があるため、オープンイヤー型イヤフォンは比較的早い時期から使用してきました。
本記事では、そんなオープンイヤー型イヤフォンの進化についてと、2026年に注目したいモデル3つを紹介します。
|
|
|
|
●過去使用モデルと、オープンイヤー型の進化について
筆者が最初に使っていたのは、2018年に発売されたソニーモバイルコミュニケーションズ(現SONY)の「Xperia Ear Duo」です。
当時、オープンイヤー型はまだマイナーな存在で、家電量販店で探しても、AfterShokz(現Shokz)のスポーティな骨伝導イヤフォンくらいしか見当たらなかった印象があります。
Xperia Ear Duoは耳をはさむように装着するユニークな形状ですが、長時間装着しても耳が痛くなったり疲れたりすることもなく、激しく動いても外れません。サイズは大きめながら正面から見るとそれほど目立たない点も魅力でした。
音質も良く気に入っていたのですが、コロナ禍でマスクの着脱にあたり、邪魔に感じるようになってしまいました。オープンイヤー型は装着時の快適さが魅力である一方、マスクとの相性はあまり良くありません。
|
|
|
|
次に使用したのが、2020年に発売したBoCoの「earsopen PEACE TW-1」。こちらのモデルは「イヤーカフ型」で、マスクの着脱に関してはスムーズになったとは言えませんでしたが、Xperia Ear Duoよりコンパクトな点が気に入っていました。
マスクと相性が良かったのは、2022年に発売されたSONYの「LinkBuds(WF-L900)」。全体が耳の中に収まり、一般的なワイヤレスイヤフォンのような感覚で使えます。振動板の中心部が開放されたリング型ドライバーユニットを採用することで、耳穴をふさがない設計になっています。
周囲の音は聞こえますが、ほかのオープンイヤー型に比べるとオープンな感覚はやや控えめだった印象。ただ音質に関しては、これまで使用していたものの中で一番良かった記憶があります。
そもそもオープンイヤー型の音質は、ここ数年で大きく向上した印象があります。幹線道路沿いを歩いているとさすがにクルマの騒音で聞き取りにくくなることはありますが、室内であれば十分良質な音で音楽を楽しめます。
総じてオープンイヤー型は、周囲とコミュニケーションを取りながら音楽やポッドキャストを楽しむことができ、耳への負担が軽いのがメリット。最近では、心拍数や血中酸素の測定に対応したものや、“聞こえ”をサポートする機能など、ヘルスケア機能を備えたモデルも登場してきました。今後もどのように進化していくのか、2026年の注目モデルと合わせてチェックしていきたいところです。
|
|
|
|
●オープンイヤー型イヤフォンおすすめ1:HUAWEI FreeClip 2
現在筆者が使用しているのが、2024年にHUAWEIから発売された、イヤーカフ型の「FreeClip」です。
ブリッジには柔らかい素材が使われており、快適な装着感で、着脱も簡単なうえ、首を振っても外れる気配がありません。また、FreeClipは左右の区別がなく、どちらの耳に装着してもよい点がとても楽に感じます(後述のFreeClip 2も同様)。イヤフォン本体へのタップで再生/一時停止などの操作ができ、アプリを使って紛失したイヤフォンを探すことも可能。音質も非常に良いと感じています。
FreeClipには新モデルの「FreeClip 2」があり、2025年12月からクラウドファンディングを開始。2026年1月末時点で目標を大きく上回る9700万円の支援を集めています。前モデルよりコンパクトになり、柔軟性は約25%向上。長時間装着していても負担をほとんど感じないとのこと。音質もさらに向上しているようです。
公式サイトでの販売価格は、「FreeClip」が2万1800円(税込、以下同)で、「FreeClip 2」は未定となっています(2026年2月10日現在)。
●オープンイヤー型イヤフォンおすすめ2:SONY LinkBuds Clip
ソニーは2月6日に、同社では初めてのイヤーカフ型ワイヤレスイヤフォン「LinkBuds Clip」を発売しました。
「スタンダード」「ボイスブースト」「音漏れ低減」の3つのリスニングモードを搭載し、周りの環境やコンテンツに合わせて使い分けが可能。ソニーが培った音響技術を生かし、バランスのよい音質や、AIノイズリダクションと骨伝導センサーを組み合わせた高い通話品質を備えています。
公式サイトでの販売価格は2万9700円です。
●オープンイヤー型イヤフォンおすすめ3:NTTソノリティ cocoe Ear
NTTソノリティはオープンイヤー型集音器「cocoe Ear(ココエイヤー)」を昨年12月に発表し、クラウドファンディングを開始。2026年1月31日現在、2億円以上の支援を集めています。
cocoe Earは集音器とされ、聞こえづらさを感じるようになった人をターゲットにした商品ですが、デザインは一般的なオープンイヤー型イヤフォンそのもの。普通のイヤフォンとしても気軽に音楽や動画を楽しめます。
筆者は発表会で集音機能を少し試してみましたが、周囲の音はそのままに、聞きたい音や声だけが大きくクリアに聞こえる不思議な感覚でした。テレビの音が大きく聞こえる「cocoe Link」とも接続できる仕様となっています。
