16年の共同通信杯はディーマジェスティが制した(16年2月撮影、ユーザー提供:ひげまつりさん) 16年の牡馬クラシック戦線で「ディープ産駒3強」の一角を形成し、皐月賞を制したディーマジェスティだが、当初から高い評価を受けていたわけではない。ここでは6番人気の低評価を覆し、重賞初制覇を果たした16年の共同通信杯を振り返りたい。
ディーマジェスティは父ディープインパクト、母エルメスティアラ、母の父ブライアンズタイムの血統。父は言わずと知れたトップサイアー。加えてジェネラスやオースミタイクーン、タワーオブロンドンなどの名馬を送り出している名牝系の出身だった。15年9月にデビューして3戦目で初勝利。ホープフルSをフレグモーネで出走取消となった後、仕切り直しで向かったのが年明け初戦の共同通信杯だった。
ホープフルS覇者のハートレー、東京スポーツ杯2歳Sを制したスマートオーディンなどの実績馬が集った一戦。未勝利を勝ったばかりのディーマジェスティが単勝22.6倍の6番人気に留まったのは当然と言えた。ただ、これは彼の実力を正しく示したものではなかった。道中は中団後ろを追走。4角手前では鞍上の蛯名正義騎手の手綱が激しく動いていたものの、ここからが見せ場だった。人気馬が伸びを欠く中、ジワジワと加速。残り200mを切って先頭のイモータルに並びかけると、そこからさらにひと押し。終わってみれば1馬身1/4差の完勝で、クラシックの有力候補に名乗りを上げたのだった。
続く皐月賞でも8番人気に甘んじたディーマジェスティだったが、同じくディープインパクト産駒のマカヒキやサトノダイヤモンドを抑え、GI初制覇を果たす。惜しくも日本ダービーでは3着に終わったが、ハイレベルと言われた16年の牡馬クラシック戦線を牽引。その雄姿は多くのファンの記憶に残り続けるに違いない。