「我々のおふくろの味」相撲協会が再現、小学校に配った1万2000食「カレー」の原点

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2026年02月14日 18:00  週刊女性PRIME

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『国技館カレー』シリーズ(SuMALL(すも〜る)公式サイトより)

 2月12日、日本相撲協会は東京都墨田区にある言問小学校を訪れ、人気のレトルト商品『甘口国技館カレー』を贈呈。

 協会を代表して広報部の西岩親方(49歳、元関脇若の里)、西岩部屋所属の若手力士3人(幹希の里、若大根原、若花新)、さらに協会公式マスコットキャラクター「ひよの山」が来校し、1年生の児童たちにカレーを直接手渡した。

相撲協会、財団法人設立100周年で地域貢献

 今回のカレー贈呈は、2025年末に財団法人設立100周年を迎えた日本相撲協会が「これからの100年も墨田区の皆さまとともに大相撲を発展させたい」という思いから実施された、区内の小学校25校に合計1万2000個を送る企画だという。

 西岩親方は「墨田区の皆さまに支えられて、相撲協会は100周年を迎えられた。子どもたちに相撲を身近に感じてもらえれば」とコメント。

 協会は以前から墨田区の新小学1年生へのランドセルカバー贈呈や、子どもたちに相撲や相撲の魅力を伝える「出前授業」などの地域貢献活動を行っていた。今回のカレー贈呈は、その延長線上にある取り組みとして位置づけられる。

 今回贈呈された聞き馴染みのない『国技館カレー』とは何か、国技館に何度も訪れるほどの大相撲ファンであるライターによると、

「国技館カレーは元々、両国国技館の地下にある協会員専用の食堂で提供されてきたカレーの味を忠実に再現したものです。新弟子から親方、協会職員まで、相撲界に携わる人は、一度は食べたことのある思い出の味なんじゃないでしょうか。当時、高崎親方(元・金開山)の発案でカレーの商品化が決定したそうです」

力士たちのおふくろの味

 高崎親方は、現役を引退し親方として協会業務に携わるようになった後、久々に地下食堂のカレーを食べた時「新弟子の頃、相撲教習所で半年間授業を受けたが、その間、毎日お昼は地下食堂で食べていた。久しぶりにあのカレーを口にして、本当に懐かしくなった。改めておいしいと感じたし、これこそが我々のおふくろの味だと思った。いつかこの味をファンの皆さんにも楽しんでもらえたら」と振り返っている。

 当時、相撲協会は独自のグッズ製作をしていなかったが、ちょうど協会内でも自前の商品開発に挑戦しようという声が高まっていた。高崎親方を中心にカレーの商品化が決定し、開発には約1年を要した。最終的にはスピードと味の再現度を優先してくれる業者を選定し、地下食堂の価格に合わせて400円という価格設定にもこだわったという。

 2024年8月には、辛さを抑えた『甘口国技館カレー』が新発売となり、『国技館ハヤシ』『北の富士カレー』など含めシリーズ累計販売数は230万食を突破している。今回の贈呈式が報じられると、「近くのスーパーにはないから欲しい〜!」「北の富士カレーが好きだったな」「カレー食べるなら個人的に両国行ったら甘口よりも普通の国技館カレーを買います」と多くの感想が寄せられた。

 墨田区の小学校に届けられた1万2000個のカレーは、協会が100年をかけて地元と築いてきた絆の証でもある。国技館カレーを食べて育った子が国技館の土俵に上がる日もそう遠くはないかもしれない。

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