【スピードスケート】「五輪の難しさを知った」男子500m森重航は10位で連続メダル逃す

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2026年02月15日 02:17  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

男子500メートルで滑走する森重航(撮影・前田充)

<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):スピードスケート>◇14日◇男子500メートル決勝◇ミラノ・スピードスケート競技場


スピードスケート男子500メートルで、22年北京五輪銅メダルの森重航(25=オカモトグループ)が34秒62で10位に終わり、2大会連続のメダルを逃した。


テレビインタビューに応じると、「4年間積み上げてきたものがちょっと出しきれなかった。北京ではメダル取れて良い思い出もあったが、今大会はあまりうまくいかなかった。オリンピックの難しさを改めて知った。またもう4年、頑張っていければなと思ってます。すみません」と目に涙を浮かべた。


11日の1000メートルでは24位と不本意な結果だったが「雰囲気を味わえた」と前向きにとらえて、本命500メートルに切り替えた。スタートから集中力を高め、一気に加速。最後までキレのある滑りを見せた。


トップの自覚を胸に、五輪に戻ってきた。前回は専大3年時の21歳。「北京のときは実感がわかなかった。ふわふわした気持ちで、何も考えずに行っていた」と振り返る。


今回は「4年前と違って、積み上げてきたものがある」と自信を持って臨んだ。金銭面でも、サポート体制も恵まれている日本スケート連盟のナショナルチームを離れて活動。自身を中心にチームを組み、厳しい環境に身を置いた。拠点とする北海道からフェリーを乗り継ぎ、自ら車を運転して大会会場に行く期間もあった。苦しい時期を経てメダルを取れれば「何十倍もうれしいんじゃないかな」と語っていた。


メダリストとして「4年間トップを守ってきたつもり」と日本男子スピードスケートをけん引してきた。今大会は旗手に選ばれ、6日の開会式では日本選手団の先頭を歩いた。競技の枠を超えた日本の「顔」が、ミラノでの戦いを走りきった。


◆森重航(もりしげ・わたる)2000年(平12)7月17日、北海道別海町生まれ。8人きょうだいの末っ子で、同郷の先輩新濱立也と同じ別海スケート少年団白鳥出身。上風連中3年時に全国中学の男子500メートルを中学新記録で制し、1000メートルと合わせて2冠。山形中央高では18年全国高校選抜で500メートル、1000メートルで2冠。19年に専大進学。21年W杯ソルトレークシティー大会で500メートル初優勝。22年北京五輪500メートル銅メダル。趣味は漫画、球技。175センチ、72キロ。

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