Ryzen AI Max+ 395搭載で驚異の性能 着脱バッテリー&水冷対応の「OneXFly APEX」と天空オリジナルUMPCを見てきた

0

2026年02月20日 06:10  ITmedia PC USER

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ITmedia PC USER

OneXFly APEXの水冷対応モデル(左)と、専用水冷ボックス「Frost Bay」(右)

 天空は2月19日、中国One-Netbook Technology製ポータブルゲーミングPC「OneXFly APEX」と自社オリジナルの超小型ノートPC「TENKU Pocket 8」のお披露目会(発表会)を都内で開催した。OneXFly APEXは3月中旬、TENKU Pocket 8は2月26日の発売を予定しており、天空が運営する店舗/ECサイト「ハイビーム」での販売価格は以下の通りとなる。


【その他の画像】


・ONEXFly APEX(通常モデル):34万9800円(※1)


・ONEXFly APEX(水冷対応モデル):35万9800円(※1)


・Frost Bay(ONEXFly APEX 水冷対応モデル用水冷ユニット):2万9800円(※2)


・TENKU Pocket 8:9万4800円(※3)


(※1)2月24日午前9時59分までの予約で2万円引き(※2)2月24日午前9時59分までの予約で4800円引き(※3)2月24日午前9時59分までの予約で1万円引き


●ユーザーの求める“全て”が詰め込まれたOneXFly APEX


 OneXFly APEXは、APU(GPU統合型CPU)として「Ryzen AI Max+ 395」(CPUコア16基32スレッド/最大5.1GHz)を搭載している。GPUコアとして「Radeon 8060S」(40コア)を統合し、ピーク性能50TOPSのNPU(XDNA 2アーキテクチャ)を備える本APUは、いわゆるSoC(System On a Chip)としては“モンスター級”だ。


 天空の山田拓郎社長は「(OneXFly APEXは)ユーザーが求める、ありとあらゆる声を形にした製品だ」と語る。


天空では「48GBメモリ/1TB SSD」構成を販売


 OneXFly APEXについて、海外では「32GBメモリ/1TB SSD」「64GBメモリ/2TB SSD」「128GBメモリ/2TB SSD」という構成も存在するが、天空で取り扱うのはスタンダード版と水冷対応版共に「48GBメモリ/1TB SSD」という構成となる。


 人によっては「もっとメモリが欲しい」「もっとSSDを大きくしてほしい」と思うかもしれないが、山田社長の言葉を借りると、ポータブルゲーミングPCとしては「頭一つ抜けている」。


 本製品は両端にゲームパッド(コントローラー)のある「Nintendo Switch」スタイルで、1920×1200ピクセル解像度で最大120Hz駆動(可変リフレッシュレート対応)の8型ディスプレイを搭載する。


 このディスプレイはネイティブランドスケープ(横長表示を基準とした)設定で、sRGBの色域カバー率は100%と色再現性も高い。


 本製品は「GPD WIN 5」を彷彿(ほうふつ)とさせる交換可能なバッテリー駆動に対応しており、その容量は85Whと大きめだ。このバッテリーは自立用キックスタンドも備えている。


水冷対応モデルは120W駆動が可能に


 本製品は、コントローラー一体型ながらも、別売の水冷ユニット(Frost Bay)と接続できる「水冷対応モデル」があることも大きな特徴だ。


 Frost Bayを用意すると、Ryzen AI Max+ 395の設定上限TDP(熱設計電力)である120W駆動が可能となる。Frost Bayがない場合でも、「2基の高性能ファン」「純銅製ヒートパイプ」「大型アルミニウムフィン」からなる空冷システムによって最大80W駆動が可能だ。


高速なSSDを搭載 ゲームコントローラーは人間工学に基づく設計


 ストレージの1TB SSD(M.2 Type 2280)は、読み出し最大毎秒7100MB/書き込み最大毎秒6500MBというハイスペック仕様となっている(PCI Express 4.0 x4対応として)。増設用のMini SSDスロットも備えているので、容量が不足する場合はここに最大2TBのMini SSDを装着可能だ。


 Mini SSDをうまく使えば大容量ゲームを安心してインストールできる他、オンデバイスLLMも快適に使えるだろう。


 ゲームパッドは、人間工学に基づいたグリップと、押し込み深さを2段階に調整可能なトリガーを採用している。


Xbox Full Screen Experienceに対応 インタフェース類も充実


 本製品は、Microsoftが提供する「Xbox」アプリの全画面表示(Full Screen Experience)にも対応している。プリインストールされた管理アプリ「OneXConsole」と併せて使えば、コントローラー“だけ”でゲームを快適に楽しむことができる。


 インタフェース類は、USB4端子、USB 3.2 Type-C端子、USB 3.2 Standard-A端子、Mini SSDスロット、microSDメモリーカードスロット、3.5mmヘッドフォンジャックを備える。USB 3.2 Standard-A端子の搭載は、One-Netbookのジャック・ワンCEOの“こだわり”だという。


 ワイヤレス通信は、Wi-Fi 6E(6GHz帯対応のIEEE 802.11be)とBluetooth 5.2に対応する。


天空ではオプション製品も用意


 天空では、OneXFly APEXのアクセサリーも取り扱う。交換可能バッテリーの他、それを充電するための専用ドック、バッテリーとデバイスを接続するための専用ケーブルも用意する。


●1kg超えのOneXFly APEX 実際に持つと「意外と軽い」不思議さ


 OneXFly APEXを実際に目にして、感心したのがディスプレイの美しさだ。かなり近寄って、ようやくドットっぽさを感じるレベルである。


 他の外観上の特徴をチェックしていこう。


 インタフェース類のほとんどは本体上部に集中しており、USB4端子、電源ポート、USB 3.2 Standard-A端子、ボリュームボタン、指紋センサー付き電源ボタン、3.5mmヘッドフォンジャックがある。本体下部にはMini SSDスロット、microSDメモリーカードスロット、USB 3.2 Type-C端子がある。


 本体背面には、左右トリガーボタンの深さを変える「トグルスイッチ」とカスタム可能なボタンが配置されている。


 背面にはバッテリー接続端子と、面積の広い給気口を備える。水冷対応モデルについては、Frost Bayとの接続コネクターも用意されている。


 なお、水冷対応モデルにFrost Bayを接続する場合、コネクターの保護カバーを取り外してからFrost Bay専用モジュールを取り付ける。しっかりとロックされる設計なので、引っ張っても外れることはない。


 バッテリーに付いているキックスタンドの角度は、無段階で調整できる。好きな角度でピタッと止まるので、ユーザーのさまざまな姿勢に対応可能だ。


 Xbox Full Screen Experienceを使う場合は、OneXConsoleを通して呼び出す。余談だが、OneXPlayer/OneXFlyの過去モデルでもOneXConsoleを最新版に更新すればXbox Full Screen Experienceを利用できる。既存ユーザーは試してみるといいだろう。


 ゲームを実際にプレイしてみると、画面は非常に美しく滑らかに動く。今回は機材の不具合で水冷環境でのプレイはかなわなかったが、先述の通り水冷なしでも最大80Wで稼働できるので、重量級(AAA)タイトルも十分快適に遊べる。


 厚みや重さはかなり異なるが、本体の幅はNintendo Switch 2とほぼ同じサイズだ。


 気になる重量だが、本製品が約769g、バッテリーが約380gで両方合わせて約1145gとなる。1kgを超えるものの、重量バランスが良いせいかあまり“重い”と感じない。


●天空オリジナル「TENKU Pocket 8」は持ち運びやすさが魅力


 OneXFly APEXと同時発表された天空オリジナルのTENKU Pocket 8は、360度回転ヒンジを採用した8型2in1 PCだ。キーボードは日本語だが、やや変則的な配列となっている。


 CPUはIntelの「Core i3-N305」(8コア8スレッド/最大3.8GHz)で、メモリは16GB(LPDDR5-4800規格)、ストレージは512GBのSSDを備えている。Webサーフィンやオフィスアプリの利用、動画の視聴など軽〜中負荷の用途であれば十分に快適なスペックとなっている。


 インタフェース類は、USB 3.2 Gen 2 Standard-A端子、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子、「フル機能」のUSB Type-C端子、Mini HDMI 1.4出力端子、3.5mmヘッドフォンジャック、microSDメモリーカードスロットを備えている。


 TENKU Pocket 8は、「最近、あのブランドで超小型PCが出ていないなぁ(欲しい)」と思っている人に間違いなく“ハマる”。


 重量は公称で約658gと持ち運びやすい上に、税込みでも10万円を切る価格はいい。筆者は「作業が発生するかもしれないから、念のためPCを持って行こう」と、常に何かしらのPCをバッグに入れておくのだが、そういう利用シーンにピッタリだ。


 ポインティングデバイスは光学式で、マウスがなくてもマウス操作を行える。また、電源ボタンには指紋センサーを備えているので、生体認証も使える。


 ただ、先述の通りキーボードの配列にはかなりの“クセ”がある。「単体で日本語を入力できるものの、ところどころ目視が必要」といったレベルだ。


 とはいえ、筆者は普段Core i3-N300を搭載する「GPD MicroPC 2」を外出時に常用している。その観点でいうと、TENKU Pocket 8があれば「万が一の作業環境を担保できる」という感想になる。


 この記事で紹介した製品は、2月24日午前9時59分までは割引価格で予約(購入)可能だ。気になる人はチェックしてみてほしい。



    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定