負けたときこそ試される?敗北をチャンスに変える方法/棚橋弘至 vol.66

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2026年03月14日 09:20  日刊SPA!

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「NEW JAPAN CUP 2026」は3月21日(土)まで ©新日本プロレス
―[新日本プロレス社長・棚橋弘至のビジネス奮闘記〜トップロープより愛をこめて]―
新日本プロレスの人気プロレスラーにして「100年に一人の逸材」と言わしめ、プロレスラーを引退したばかりの第11代社長(’23年12月就任)棚橋弘至が、日々の激務のなかでひらめいたビジネス哲学を綴っていく。今回は「負けた瞬間」について。棚橋社長はいったいどんな結論に至ったのか。(以下、棚橋弘至氏の寄稿)

◆負けたときこそ発想を転換して、チャンスに変えるのが逸材式!

 新日本プロレスの年間スケジュールは、開催時期は若干前後するものの、毎年ほぼ同じ周期で決まっています。

 年始は東京ドーム大会、5・6月にはジュニアヘビー級選手によるリーグ戦「BEST OF THE SUPER Jr.」、夏はヘビー級選手のリーグ戦「G1 CLIMAX」、秋はヘビー・ジュニアそれぞれのタッグリーグといった具合です。で、「春は?」ってなりますよね。

 新日本プロレスの春は「NEW JAPAN CUP(以下、NJC)」というトーナメント戦があります。

 この春のトーナメント戦、NJCが始まったのは’05年。そして、僕はこの第1回大会から出場していました。1回戦で永田(裕志)選手。準決勝で天山(広吉)選手。決勝では中西(学)さんと対戦、優勝しました。

 その大会が、今まで20年続いているのはすごいことです。きっと、第1回の優勝者が良かったからですね(笑)。

 新日本プロレスの歴史の中で、もっとも長く続いているヒットシリーズは、「真夏の祭典」として親しまれている1991年に始まった「G1 CLIMAX」。昨年のG1は第35回。今年で36回目の開催になります。

 このNJCとG1の現在の違いは、トーナメントかリーグ戦かになります。トーナメントは一発勝負なので、負けた時点で終わりです。リーグ戦は総当たりで最後まで闘い抜いて、○勝○敗と結果が出て、成績上位者が優勝決定戦を行います。

 よって、闘い方に若干、違いが出るような気がするかもしれませんが、実はそれほど違いはありません。

 トーナメントは、負けたら終わりなので、最初から100%で行きます。で、リーグ戦は……こちらも100%で行くんですね。

 リーグ戦ならば「次の試合のために体力を温存しておけばいいじゃないか?」という声も聞こえてきそうですが、そうではないんです。100%出し切らないと、勝っても負けても、自分の課題や伸びしろは見えてきません。

 そうやって課題を見つけることを繰り返して、選手は成長していくんですね。

 トーナメント1回戦で負けてしまった場合を考えてみましょう。当人の失意をよそに、決勝に向けてどんどん盛り上がっていきます。もちろん当人は悔しいですよね。

 でも、ここが選手にとって切り替えのチャンスになるのです……!

 負けてしまったその瞬間に「もう来年のNJCに向けてスタートが切れる!」と考えればいいんですね。

 これ、すんごいフライングスタート!

 そう、何事も失敗からの学びや立ち直りのスピード感が大事なのです。

【逸材式マインドリセット】。気持ちの切り替えが早い人は、年間を通してのパフォーマンスがずっと高くなるはずです。

◆今週のオレ社訓 〜This Week’s LESSON〜

負けた瞬間は、次回に向けてのフライングスタート!

<文/棚橋弘至 写真/©新日本プロレス>

―[新日本プロレス社長・棚橋弘至のビジネス奮闘記〜トップロープより愛をこめて]―

【棚橋弘至】
1976年生まれ。新日本プロレスの第11代社長(’23年12月就任)。’26年1月4日を以て現役を引退。キャッチコピーは「100年に一人の逸材」

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