米金利、2会合連続据え置き=原油高警戒、物価動向見極め―年内利下げ1回維持・FRB

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2026年03月19日 04:01  時事通信社

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時事通信社

 【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は18日、連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策を協議し、政策金利を3.50%〜3.75%で据え置くことを決めた。年内の利下げ想定は1回の見通しを維持。中東情勢悪化に伴う原油価格高騰で物価や景気の先行きに不透明感が高まる中、2会合連続で金融緩和を見送り、様子見に徹する。

 パウエル議長は記者会見で、米国とイスラエルの対イラン軍事作戦に端を発した原油高について「短期的にエネルギー高は全般的なインフレを押し上げる」と懸念を表明した。FRBの声明も「中東の動向が米経済に及ぼす影響は不透明だ」と警戒感を示した。

 ニューヨーク原油先物相場はこの日午後の時間外取引で、再び1バレル=100ドルを突破した。2月末から5割近く値上がりしており、長引けば物価高の下で景気が低迷する「スタグフレーション」のリスクを高めかねない。

 一方、声明は「追加金利調整の程度と時期の検討で、指標などを慎重に点検する」とも指摘し、利下げスタンスは堅持した。パウエル氏は「インフレ鈍化が確認されなければ、利下げはない」と強調した。

 今回の据え置きは11対1の賛成多数で決定。前トランプ政権高官のミラン理事が利下げを求めて反対した。

 米国のインフレ率は目標の2%を上回って推移するが、2月の雇用統計で非農業部門就業者数が予想外の落ち込みを記録。足元の原油高と相まって、「雇用最大化」と「物価安定」というFRBの二大責務の達成は今後、さらに難しさを増す恐れがある。

 同時に発表した政策金利見通しの中央値では、2026年に0.25%幅で1回の利下げを想定。昨年12月時点の見通しと同じだった。27年も1回と予想、緩やかな金融緩和を見込んだ。景気を刺激も抑制もしない中立的金利の水準は3.1%(従来は3.0%)へ引き上げた。 
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