


ケントが話しかけても、タカノリはスマホから目を離しません。そして明らかに疎ましそうな声でイベントの誘いを断ったのです。子どもたちが小さいころは積極的に面倒を見て、休日のお出かけにもよく連れていってくれたのに……。


せっかくのヒナタの発表会も「行かないよ、面倒くさい」の一言で終わりです。写真だけあればいいと言うのです。それを見て、自分も行った気になるからと……。休日に子どもの行事にも付き合えないくらい疲れているのでしょうか。

子どもたちが話しかけると面倒くさそうにして、現実逃避するかのようにスマホから目を離さないタカノリ。ケントが誘っても冷たく拒否するし、ヒナタの発表会も「行かないよ」と吐き捨てるだけで考えようともしてくれません。
子どもたちがもっと小さかったころは、タカノリはこうではありませんでした。面倒見がよくて優しくて、積極的にお出かけにも連れていってくれたのです。小学生になった子どもたちに冷たい態度をとっているのを見ると、私は家族の心がバラバラになるような不安を感じてしまうのでした。
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