トレバー・ストーリー(写真=Getty Images) 現地3月25日に開幕したMLBでは、ホワイトソックスに加入した村上宗隆が日本人史上初となるデビュー3試合連続本塁打をマーク。ガーディアンズのチェイス・デロウターは開幕戦でいきなり2本塁打を放つと、3戦連発でここまでリーグトップの4本塁打。将来を嘱望されるルーキーたちの存在感が際立っている。
開幕戦デビューから3試合連続本塁打という記録が生まれるのは、ちょうど10年ぶり。ルーキーとして2人を上回る強烈なインパクトを残したのが、レッドソックス所属のトレバー・ストーリーだ。
ロッキーズに所属していた当時23歳のストーリーは2016年4月4日、ダイヤモンドバックスとの開幕戦に「2番・遊撃」で初出場すると、デビュー2打席目で元サイ・ヤング賞右腕ザック・グレインキーから1号3ラン。さらに、続く第3打席でもグレインキーから2号ソロを放った。新人選手による開幕戦でのマルチ本塁打は、今季デロウターが記録するまでMLBの歴史上唯一の快挙だった。
開幕戦の勢いそのままに、デビューから3戦連発、キャリア最初のヒット4本が全て本塁打という“史上初”も達成。4戦目のパドレス戦で再び2本のアーチを描くと、最終的に開幕6試合で7本塁打を放ち、第1週の週間MVPに選出された。
ルーキーイヤーは故障で7月末にシーズン終了となるまで97試合に出場し、離脱時点ではナショナル・リーグ最多の27本塁打を記録。翌2017年からは2年連続でポストシーズン進出に導き、不動の遊撃手としてノーラン・アレナドらとロッキーズの一時代を築いた。レッドソックスでの昨季も25本塁打・31盗塁と活躍を収め、4年ぶりのワイルドカード獲得に貢献した。
デロウターは現地29日(日本時間30日)に今季4試合目を戦ったが記録更新はならず。一方、1試合消化の少ない村上は30日(同31日)からマーリンズとの敵地3連戦を予定。侍ジャパンの“聖地”とも言うべきローンデポ・パークで一発が飛び出せば、ストーリーの記録に並ぶことになる。
ストーリーのデビューから10年が経った今季、若き打者たちが新たなキャリアの第一歩を踏み出した。次の10年後に語り継がれる存在は生まれるのだろうか。
文=山下拓人