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開幕3連勝の勢いを持つ燕軍団が、節目を迎えるホームでの初戦に挑む。ヤクルトはきょう31日、今季の本拠地開幕戦となる広島戦(神宮)に挑む。神宮球場は今年で創建100年。節目の年のプロ野球公式戦初戦を前に、永渕義規場長(56)に忘れられない15年リーグ優勝後の光景、新球場でも残したい良さ、同日から活動再開予定の球団マスコット「つば九郎」への思いなどを聞いた。【取材・構成=塚本光】
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永渕場長には忘れられない光景がある。1995年(平7)から神宮球場で働く31年間で、ここまでヤクルトは6度セ・リーグ王者になっており、12年から場長を務めて15年目。特に印象に残っている思い出は11年前のことだ。
「2015年かな。14年ぶりにリーグ優勝した時に、グラウンドでビールかけをしたんですよ。斬新だと思うんですけど、あの1日は忘れられないですね。優勝が決まってから準備をして、やって片付けをして」
15年10月2日の同年シーズン神宮最終戦。延長11回に雄平(現楽天打撃コーチ)のサヨナラ打でリーグ優勝を決めた。本拠地のグラウンドでビールかけを行ったのは、91年広島以来24年ぶり。外野にブルーシートを敷いて、同球場では初の実施となった。
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「選手の優勝した喜びの爆発とそのすぐ横でファンの方が一緒に乾杯している絵はやっぱり最高でした」
球団から「できませんか」と提案があった。「やってみたい」とすぐ思ったが、出てきたのは神宮球場ならではの課題。翌3日に大学野球の試合があった。においが残らないよう終了後に水をまいて丁寧に掃除をするなど、注意点を1つ1つつぶして実現。同球場が大切にする「選手とお客さまファースト」という考えのあらわれともいえる。コロナ禍で制約はあったが、22年リーグ優勝時も行った。「僕らの世代の大スター」と語る池山監督が指揮を執る今季。4年ぶりのセ界制覇で同じ景色を見たい。
ファンのさまざまな思いが染み込む神宮球場。感情の幅広さも特色の1つだ。
「年間400試合以上やっている。あまりイベントを開催しない。今は乃木坂だけ。“野球場”というイメージが強い。プロ以外のファンの方も沢山いらっしゃる。大学野球とか高校野球とか。それぞれのファンの方々が、それぞれの楽しみ方をする。感動の場であることがうれしいし、これからもそうありたい」
新球場になっても良さは最大限残していきたい。ブルペンがグラウンド内にあり、観客席が近く感じる現在のレイアウト。「設計も始まっておらず具体的には言えないですが、近さとか今の神宮の良さを受け継ぐ考え方は持っている。古いゆえの良くない点も沢山ある。席が狭いとかコンコースが狭いとか…。当然観戦環境は良くしたい」。いいところはより良くし、課題点は改善する。収容人数は約3万2000人超の計画。少し増えるが「近さ」を保つ工夫はする意向だ。
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31日の本拠地開幕戦では神宮球場でのヤクルト戦のシンボル的存在も姿を現す。「つば九郎」が活動を再開する予定だ。
球場事務所にもぬいぐるみ等を置き「球場に来る楽しみの1つ。(活動再開後の)つば九郎が愛着を持ってもらえれば球場としてもありがたい。愛すべきキャラクター。ずっといてほしい」と思いを明かした。
ヤクルトは開幕3連勝を決めた。神宮球場創建100年、池山監督就任1年目、つば九郎活動再開とさまざまな節目。晩秋は勝利の美酒に酔いしれ、11月の開催を検討中の創建100年の記念試合で、王者として東京6大学野球連盟によるチームと戦う姿を見たい。
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