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最近、ネット上である切実な意見が大きな注目を集めている。それは「最近、小型サイズの携帯音楽プレーヤーをほとんど見かけなくなった。この小ささがとても便利だと感じている」といった声だ。まさに小型デバイスの減少を嘆くユーザーの切実な声といえる。
かつては数多くのメーカーが競い合っていたこの市場も、2026年現在ではスマートフォンの普及によって、選択肢が極端に少なくなってしまった。かつてのコンパクトな筐体に魅力を感じていた声が出てきたことは、小型携帯音楽プレーヤーの選択肢が激減したことだけでなく、スマートフォンが大型化の一途をたどっていることの裏付けともいえる。
ソニーの「NW-A55」のような名機を愛用していた人々からは、「自分もメインの再生機器としてNW-A55を使用していた」という意見が寄せられ、これに同調するコメントも見られる。
かつてのラインアップを懐かしむ声もある。「今でもMDプレーヤーを現役で愛用しています」という人すらいる。クリップで胸ポケットに留めて使えるような超小型モデルを望む声もある。
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あるユーザーは、ヘッドフォンイベントでメーカーの担当者から興味深い話を聞いたそうだ。その内容は「胸ポケットに入るサイズが良いと伝えたところ、放熱の問題や画面情報の視認性のために、どうしても大型化してしまう」という、開発現場のリアルな事情だったそうだ。
そうした声を踏まえた上で、2026年現在でも「小型携帯音楽プレーヤー」という選択肢はあるのかどうか、そしてどのような人に向くのかを考えたい。
●荷物を減らして心も軽くしたいあなたへ ソニーの「NW-A300」シリーズがおすすめ
結論からいえば小型と感じられる携帯音楽プレーヤーは存在する。ただし、数は少ない。一例に挙げたいのがソニーのウォークマン「NW-A300」シリーズだ。2023年1月に発表されたこのモデルは、Android 12.0を搭載し、音楽専用機としてのこだわりを凝縮しながら、ストリーミング再生にも対応した、まさに現代の決定版といえる。
NW-A300シリーズは、独自の新規プラットフォームを採用したことで、従来機種と比較してバッテリー性能が大幅に向上している。音楽再生に特化した使い勝手を高めつつ、より長時間の再生を実現した点は、外出先で音楽を長時間楽しむユーザーにとって、非常に大きな安心感につながるだろう。
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特に注目したいのが、AI技術により圧縮音源をハイレゾ級の高音質にアップスケーリングする「DSEE Ultimate」機能だ。これはBluetoothを使ったワイヤレス再生時や、ストリーミングサービス利用時にも適用できる。どんな音源であっても、広がりのある音で楽しめる。
画面サイズは3.6型と非常にコンパクトであり、どこにでも持ち歩きやすいサイズ感を維持している。NW-A300シリーズの寸法は、約56.5(幅)×98.4(高さ)×11.8(奥行き)mmで、重さは約113gだ。この数値を見れば、その携帯性の高さが際立っている。
本体内部には、上位機種でも採用されている金を添加した高音質はんだや、専用のイヤフォンジャックを搭載した。これにより、音の広がりや締まりのある低音を実現している。ZXシリーズ譲りの、抵抗値を削減したバッテリーを搭載したことで、ボーカルや楽器音の透明感が向上した。
本体のデザインも洗練されており、グレー、ブルー、ブラックの3色が用意されている。メモリ容量も32GBと64GBから選べる他、microSDメモリカードにも対応している。本体容量が足りなくなっても後から拡張できる柔軟性は、大量の楽曲を所持する人にはうれしい仕様だ。
操作性についても工夫が凝らされている。音楽再生に特化した新しいUIにより、ホーム画面に再生ウィジェットが表示されたり、再生画面でフリック操作が可能になったりと、使い勝手が向上している。手のひらの中で、高機能な音楽スタジオを操作するような感覚を味わえるのが魅力だ。
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●価格を気にする声も NW-A300シリーズは4万6200円から
一方で、価格面を気にする声も存在する。「ソニーの現行モデルで納得のいくものを選ぼうとすると、今は4万円ほどする」という意見だ。実際、NW-A300シリーズはソニーストアで4万6200円からとなっている。
エントリークラスとして1万7600円からの「Sシリーズ」もあるが、こちらはAndroid非搭載で基本操作は物理ボタンで行うタイプだ。先に挙げたNW-A300シリーズとはコンセプトも特徴も大きく異なる。加えて、2026年4月現在はソニーストアにおける在庫がなく購入はできない。
かつてのように1万円台で気軽に購入できた、高性能なエントリー機を求めるユーザーにとっては、NW-A300シリーズの価格は高く感じるようだ。
こうした事情からなのか、他メーカーへの期待を寄せる声もある。「AIWAなどから1万円台で64GBのmicroSDに対応したプレーヤーが登場すれば、サブ機として購入したいのですが」というコメントだ。高品質な再生環境を維持しつつも、手軽に導入できる低価格なモデルを待ち望む層が、今も一定数存在している。
●中古の「iPhone SE」という選択肢も
もし、もっと汎用(はんよう)性の高い小型デバイスを求めているなら、中古の「iPhone SE」という選択肢が浮上する。第2世代や第3世代のiPhone SEは、そのコンパクトなサイズから、音楽プレーヤーとして再評価されている。スマートフォンを2台持ちすれば、メイン機の電池を節約できる。
ネットでは「iPhone SEが至高」「4.7型でA15を搭載した最小で最高性能の端末」といった声が目立つ。ゲームをせず、SNSや決済アプリ、そして音楽再生に絞って使うなら、そのスペックは十分すぎるほどだ。片手で軽快に操作できる唯一の選択肢として、支持されている。
iPhone SEの具体的なサイズを確認すると、第2世代は67.3(幅)×138.4(高さ)×7.3(厚さ)mmで重さ148gだ。第3世代は67.3(幅)×138.4(高さ)×7.3(奥行き)mmで重さ144gとなっている。ウォークマンよりは大きいが、現代のスマートフォンの中では際立って小柄だ。
特にホームボタンへの支持は圧倒的だ。「ホームボタンこそが正義」「顔認証より指紋認証が便利」という意見は多い。暗い場所やマスク越しでも、指1本で確実にロックを解除できる指紋センサーの使い勝手は、音楽再生をスムーズに始めるための実用的なメリットとして評価されている。
スマートフォンを中心としたリファービッシュ製品を取り扱うBack Marketでは、iPhone SEの各世代を1万〜3万円台で販売している。リファービッシュ品とは、中古品を回収して検査やクリーニングを行い、必要に応じて修理した製品であり、通常の中古品よりも安心感がある。
全ての機能が正常に動作することを確認しているリファービッシュ品なら、お財布から大金を出しづらい人でも手に取りやすい。必要最低限の性能と使い勝手のよさを確保しつつ、音楽プレーヤーとしてiPhoneを使い倒すのは、2026年現在における賢い選択肢の1つといえる。
●長く愛用するために知っておきたい注意点
一方で、こうした小型機を求める声の中には、依然として「iPod touchをもう一度発売してほしい」「イヤフォンジャックがないので中古のiPhone SEでは代用しきれない」といった、切実な要望も根強い。
「今になって、逆にiPodなどが欲しくなる。音楽を聴くことだけに特化した端末が魅力的」という人や、「iPod touchの最終モデルを今でも愛用しているが、次に買い替える際はどうすればいいか悩んでしまう」というユーザーもいる。Appleは2022年にiPod touchの販売終了を発表した際、「音楽を持ち歩く体験はiPhoneやApple Watchなどに統合された」としており、もはや専用機の復活は絶望的だ。
こうしてネットの声を見ると、一部の人からは「いい音をコンパクトに持ち歩きたい」という要望がある通り、小型携帯音楽プレーヤーへの需要は少なからずあることがうかがえる。大型化するスマートフォンの波にあらがい、あえて小型機を選びたい考えはよく分かる。
Androidウォークマンであれ、iPhone SEであれ、OSのバージョンアップやセキュリティ更新が永久に続くわけではない。使う場合はくれぐれもその点を理解し、自分に合った最適な環境を構築してほしい。
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