エジプトの1800万〜1700万年前の地層から発見された新種霊長類の下顎骨化石の一部(同国のマンスーラ大提供) エジプト北部の1800万〜1700万年前の地層から霊長類の下顎骨や歯の化石を発見し、新属新種に分類したと、同国のマンスーラ大や米南カリフォルニア大などの研究チームが6日までに米科学誌サイエンスに発表した。ヒトのほか、チンパンジーやゴリラ、テナガザルなどの類人猿に共通する祖先に近いとみられ、進化過程の解明に役立つという。
下顎骨は頑丈で、歯の状態からは柔らかい果実だけでなく、堅いナッツ類や種子も食べていたと推定される。学名はエジプトやサルを意味する言葉、発見場所の地名から「マスリピテクス・モグラエンシス」と付けられた。
古人類やその前段階の霊長類の化石は、これまでアフリカ大陸の東部付近で見つかることが多かった。周辺の地域で化石の発掘が進めば、進化や生息地域の移動・拡大の全体像が明らかになると期待される。

エジプトの1800万〜1700万年前の地層から発見された化石に基づく新種霊長類の想像図(同国のマンスーラ大提供)